浚渫ヘドロを用いた干潟再生技術
浚渫ヘドロを有効利用した資源循環型の造成で生物豊かな干潟に再生します。
お客様のメリット
- 浚渫ヘドロを有効利用して、生物豊かな干潟を造成できます。
- 干潟生物生息のための最適有機物量指標により、各海域に適した浚渫ヘドロの混合割合が設定できます。
技術の特徴
浚渫ヘドロを有効利用した干潟再生
水域環境修復のための干潟の造成が各地で行われていますが、干潟材料となる砂質土の不足や、砂採取による環境破壊という問題を抱えています。一方、浚渫事業により発生する浚渫ヘドロは、処分地の確保が大きな問題となっています。
本技術は、これまでは不要物として埋立て処分されていた浚渫ヘドロを有効利用して、生物豊かな干潟を再生することを目的としています。
浚渫ヘドロの特徴
浚渫ヘドロには、生物の栄養源となる多量の有機物が含まれています。浚渫ヘドロと現地盤の砂質土を混合し、干潟表土に撒き出すことにより、干潟生物への栄養供給と有機物の酸化分解を同時に促進できます。また、干潟生態系にとって最適な有機物含有量を指標化し、それぞれの海域に適切な浚渫ヘドロの混合割合が設定可能です。

実績・事例
英虞湾における大規模干潟造成実験(三重県地域結集型共同研究事業)
試験地 :三重県英虞湾
期間 :5年(2003年~2007年)
社外表彰
平成13年度 土木学会賞 環境賞(Ⅰグループ) : (公社)土木学会
第2回 中部の未来創造大賞優秀賞 : 2002年 中部の未来創造大賞推進協議会事務局