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環境に配慮したフローティング型地下ダム工法

既存の淡水レンズ厚の維持とサステイナブルな淡水取水を実現します。

お客様のメリット

  • 雨水を逃がさず、周辺環境を保全しながら、低コストで島嶼の淡水資源を増やします。
  • 淡水取水時の塩水混入を軽減し、淡水の取水可能量を大幅に増やします。

技術の特徴

周辺影響に配慮した地下ダム形状

新たにダムを建設することは、周辺の既存淡水レンズの厚さ等に影響を与える可能性があります。そこで、地下ダム建設位置以外での淡水レンズ厚を維持する地下ダム形状を考案しました。地下ダムの建設による効果的な淡水量の増加が可能になります。

サステイナブルな淡水取水法

淡水を過剰に取水すると、下方の塩水を引き込むため、その対策が望まれます。そこで、塩水混入を防ぐ取水方法(二重取水法、低浸透性ゾーン構築法)を開発しました。淡水取水可能量を、従来の3~10倍に増やせることを確認しました。

環境配慮設計によるフローティング型地下ダム

実績・事例

地下ダムの淡水貯留シミュレーション

沖縄総合事務局が調査を進める沖縄県多良間島をモデル化して、地下ダムの淡水貯留シミュレーションを実施しました。島の自然地下水流れの特性を考慮して止水壁深度や平面形状を設計することで、既存の淡水レンズ厚への影響を最小限に抑えることが可能です。

地下ダムの淡水貯留シミュレーション結果(淡水レンズ厚)
地下ダムの淡水貯留シミュレーション結果(淡水レンズ厚)

取水方法の検討

二重取水法

淡水と塩水を同時に取水することで、淡水取水位置へ向かう塩水の流れを低減させます。これにより、淡水取水量を従来の約3倍に増やすことが可能であることを確認しました(室内試験)。

二重取水法の検討(室内試験)
二重取水法の検討(室内試験)

低浸透性ゾーン構築法

淡水取水位置の下側に透水性が低い部分を構築する方法です。取水位置と塩淡境界の直線的なパスを遮断することで、淡水取水量を従来の約10倍に増やすことが可能であることを確認しました(数値解析)。

低浸透性ゾーン構築法の検討(解析)
低浸透性ゾーン構築法の検討(解析)