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シールドトンネル用耐火セグメント

トンネル火災時の爆裂を抑制し、構造安全性を確保したコンクリート製セグメントです。

お客様のメリット

  • 耐火性能を保有するため、道路トンネルにも使用できます。
  • 特別な設備を必要とせず、通常のセグメント工場で製造できます。
  • 構造性能に合せて、RCセグメント、鋼殻一体型合成セグメントのいずれにも対応できます。
  • 加熱試験を大成建設の大型加熱試験炉で実施でき、耐火性能を確認できます。

技術の特徴

耐火セグメントとは

トンネル火災が発生したときの熱によるコンクリート表層の爆裂を防ぎ、セグメント内部の鉄筋や鋼材、コンクリートなどに著しい強度低下を生じさせないようにしたコンクリート製セグメントです。耐火セグメントは、コンクリートに有機短繊維を混合して製造するため、特別な設備を必要とせず、通常のセグメント工場で製造することができます.必要な構造性能(耐荷力)に合せて、鉄筋コンクリート製セグメント「RCセグメント」、鋼材による補強がなされた鋼殻一体型合成セグメント「HB(ハイブリット)セグメント」のいずれにも対応することができます。

実物大耐火セグメントの加熱試験後の外観
実物大耐火セグメントの加熱試験後の外観

耐火性能の確認試験

道路トンネルに使用する耐火セグメントは、通常、RABT加熱曲線に基づいた事前の耐火性能確認試験を実施します。この加熱試験は、加熱開始から5分間で常温から1200℃まで急激に昇温させ、その後55分間を1200℃に保持する過酷な試験です。当社は、実物大の耐火セグメントの加熱試験を実施できる大型加熱試験炉を保有しており、これまでに数多くの加熱試験を実施した経験を有しています。

実績・事例

大型加熱炉による加熱試験状況
大型加熱炉による加熱試験状況

2009年の実用化以来、数件のシールドトンネル工事に適用しています。
いずれの適用に際しても実物大、もしくは大型の耐火セグメント供試体を、大型加熱炉にてRABT加熱試験して、耐火性能を満足することを確認しています。

耐火セグメントの適用実績
適用対象セグメント種類実施年
高速道路
Aシールドトンネル
RCセグメント 2009
HBセグメント 2009
高速道路
Bシールドトンネル
RCセグメント 2014
HBセグメント 2015
高速道路
Cシールドトンネル
RCセグメント 2015
HBセグメント 2015
高速道路
Dシールドトンネル
RCセグメント 2015
HBセグメント 2017
高速道路
Eシールドトンネル
HBセグメント 2017
自動車専用道路
Fシールドトンネル
HBセグメント 2021