放射性セシウムを含む焼却飛灰の減容化技術
放射性セシウムを吸着するナノ磁性体と磁選機を用いて飛灰を安全に減容化します。
お客様のメリット
- 焼却飛灰から可溶性セシウムを除去し、放射能濃度を大幅に低減します。
- 減容化(焼却)施設の付帯設備として併設可能なコンパクトな処理システムです。
- 最終処分量の減容に資する技術です。
技術の特徴
焼却飛灰に含まれる放射性セシウムは大部分が可溶性であり、周辺環境への拡散が懸念されています。焼却飛灰を洗浄し、セシウムを除染剤に濃縮することで少量を安全に保管します。
コンパクトな処理システム
磁力選別に小型汎用機(ネオジム磁石使用)を活用し、除染済みスラリーも小型真空脱水装置で処理する一連のコンパクトな放射性セシウム回収システムです。
ナノ磁性除染剤
磁性ナノ粒子にアルカリ耐性を改善したフェロシアン化ニッケルを担持した特殊な除染剤を使用します。
実績・事例
焼却飛灰スラリーにナノ磁性除染剤を0.2~1%(対飛灰重量比)直接添加し、ネオジム磁石利用のセパレータで回収後、除染済みスラリーは小型真空脱水装置で固液分離する一連の処理システムを検証しました(平成25年度環境省除染技術実証事業)。
実証事業での処理後飛灰の除染率は全10ケースの平均値で82%でした。
飛灰試料投入305kg(全ケース合計)、除染剤使用量1.49kgに対し、回収濃縮物は12.4kgで1/20以下に減量できました。
社外表彰
第28回 独創性を拓く先端技術大賞 企業産学部門特別賞 : 2014年 フジサンケイグループ 他1件
