バイオオーグメンテーションによる地下水浄化
帯水層に汚染物質を分解する有用浄化菌を導入することで地下水を短期間で浄化します。
お客様のメリット
- 浄化菌を導入することで速やかな地下水浄化が可能です。
- 国が定めた指針の適合菌株であり、安全性が公的に認められています。
- 微生物が持つ浄化能力を利用するため、環境に優しく、安全な浄化技術です。
技術の特徴
当社は、地盤中の有用微生物を活性化して土壌や地下水の浄化を行う技術(バイオスティミュレーション)を1997年に国内で初めて実施し、これまでに約100万m3の汚染土壌の浄化実績を有しています。有用な浄化菌を環境に導入して浄化を促進する技術(バイオオーグメンテーション)は、微生物を用いてより早く、確実に浄化を行う次世代のバイオレメディエーション技術として着目されています。当社では、ベンゼンやトリクロロエチレンなどを効率的に分解する細菌を汚染地盤に導入する浄化技術の開発を進め、浄化工事への幅広い適用を目指しています。

- ※導入菌株の安全性を公的に審査する「微生物によるバイオレメディエーション利用指針(環境省・経済産業省)」の適合が認められた年
実績・事例
- 通性嫌気ベンゼン分解菌DN11株を用いる帯水層のバイオレメディエーション
(平成21年 度低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査(環境省)による受託実証試験) - 塩素化エチレン分解菌RHA1株を用いるバイオオーグメンテーション技術
(平成26年度 VOCの微生物等を利用した環境汚染物質浄化技術開発(経済産業省)、
(平成27年度 低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査(環境省)による受託実証試験) - 地下水汚染対策工事(平成26年度)
社外表彰
平成28年度 土木学会賞 環境賞(Ⅰグループ)
「VOCs汚染地下水の有用微生物による早期浄化技術とその安全性評価手法の開発」 : (公社)土木学会