曲げひび割れ幅制御工法
「T-CrackControl® Flexure」
RCかぶり部に細径ステンレス鉄筋やCFRPを配置する曲げひび割れ幅制御工法です。
お客様のメリット
- 本技術により、外力による曲げひび割れ幅を定量的に制御することができます。
- ひび割れ幅を半分程度に抑制することで、RC構造物の耐久性が向上します。
- 曲げひび割れ幅で仕様が決定するRC構造物では、主鉄筋量の低減が可能です。
技術の特徴
背景
常に土水圧が作用するRCボックスカルバートトンネルなどでは、内部の鉄筋腐食を生じさせないよう、ひび割れ幅の制限により部材寸法や主鉄筋量が決められています。
従来は、曲げひび割れ幅を抑制するためには主鉄筋量を増加させるしか手段がありませんでした。
かぶり部へのひび割れ分散材の配置
RC部材の曲げひび割れについて、その間隔や幅はかぶりの厚さ、つまりコンクリート表面から主鉄筋までの距離に概ね比例することが知られています。
引張力に抵抗し、かつ腐食しない材料(ひび割れ分散材)をコンクリート表面から浅い位置に配置することにより、ひび割れが分散して、ひび割れ幅を低減させます。
ひび割れ分散材として、細径のステンレス鉄筋やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を用います。

設計手法
本技術を用いたRC構造物の曲げひび割れ幅は、構築した設計式を用いて十分な精度で照査可能です。

実績・事例
鉄道RCボックスカルバート上床版