後施工耐震補強工法
「ポストヘッドアンカー工法」
既存建物の増改築・補強に用いることが可能な後施工型の鉄筋定着工法です。
お客様のメリット
- 建物の増改築・改修による長寿命化・高性能化が可能です。
- 構造安全性と施工の両面で高い信頼性を有しています。
- 既存建物で新たに確認済証を取得して「新築同等」とする場合も適用可能です。
技術の特徴
ポストヘッドアンカー(Post-Head-Anchor®)工法は、増改築や耐震補強などで新設躯体を既存躯体に接合する際に用いる後施工の鉄筋定着工法です。本工法により引張力が確実に伝達されることで躯体が一体化され、建物の長寿命化・高性能化が可能です。


施工手順
- ①既設コンクリート躯体を特殊ドリルで削孔(狭隘・低騒音での施工も可能)
- ②削孔した孔内に可塑性に優れた特殊モルタルを圧入充填
- ③モルタルが充填された孔内に、鉄筋径よりもやや大きなプレート(定着板)を先端に摩擦圧接した異径鉄筋を挿入して定着
工法の特徴
- 1)構造性能は、多くの実験の検証を経ているため高い安全性を有し、地震時などの短期的に生じる引張力のみでなく、常時に生じる引張力も伝達可能です。
- 2)比較的容易な施工で既存躯体への影響が小さく、主筋などの定着に必須な太径鉄筋や長い定着長でも高い施工信頼性が確保できます。
- 3)(一財)日本建築センターの一般評定を取得しており、新築・増改築等で建築基準法の確認申請が必要な建物にも適用が可能です。
本工法の設計と施工は、当社または当社を含む共同企業体での実施が必要です。
実績・事例
これまでに、高い構造安全性が求められる空港施設の震災復旧や大型発電所施設の改修、既存建物の大規模な増改築で新たに建築確認済証を取得した施設など、20件・1万本を超える適用実績があります。

適用建物例(大規模な増改築で新たに建築確認済証を取得)

社外表彰
日本コンクリート工学会賞(技術) : 2020年 (公社)日本コンクリート工学会