プレキャスト床版継手(嵌合継手)
プレキャスト床版同士の合理的な鉄筋継手構造
お客様のメリット
- 現場での鉄筋組立がないため、作業の省力化と工程短縮をすることが可能です。
- 床版厚が薄い床版にも適用が可能であり、設計の自由度が向上します。
- 輪荷重に対して高い疲労耐久性を有しています。
技術の特徴

プレキャスト床版の継手には、一般的にループ継手が用いられていますが、ループ継手はループ筋内に鉄筋を配置する必要があり現場での作業性に難点がありました。
また、ループ鉄筋の形状から床版を薄くすることに対して制約がありました。嵌合継手は、鉄筋配置がなく、現場での鉄筋組立作業がないため作業の省力化と工程短縮が可能になります。また、現場では鉄筋配置をしないため作業の省力化が図ることができます。
嵌合継手は、先端にお互いに噛み合う形状(C型とT型)の鋼製治具が接合された鉄筋をプレキャスト床版から突出させて、床版設置後に噛み合わさった治具の周囲に高性能の繊維入り間詰め材を充填して一体化する構造です。


静的載荷実験より、嵌合継手の耐力や部材剛性はループ継手等の従来の継手構造と同等以上の耐力および部材剛性を有していることを確認しました。
輪荷重走行試験より、嵌合継手は十分な疲労耐久性を有することを確認しました。