片持ち架設工法
移動作業車を用いて片持ち状態で張出す長スパンの橋梁に適したPC橋の架設工法
お客様のメリット
- 適用性が高い工法なので、設計条件に対し最も合理的な構造やスパンを計画できます。
- 桁下の制約条件に影響を受けずに施工できます。
- 長スパン化することができ、橋脚数を減らすことができます。
技術の特徴

橋軸方向に2~5mの長さに分割した主桁ブロックを、移動作業車(トラベラー)を用いて製作し、橋脚等から順次片持ち状態で張出していく工法です。
地上からの支保工を必要としない架設工法なので、架設地点の地形条件(河川、海、渓谷等)や制約条件(道路、鉄道、船舶航行等)に影響を受けず、橋体の構築を安全かつ経済的に施工することができます。
支間70~300m程度のスパンに適用性があります。桁橋・斜張橋・エクストラドーズド橋・アーチ橋ほか様々な構造形式や広幅員断面、厳しい線形等の特殊構造条件の橋梁へ適用できます。
実績・事例

- 北海道横断自動車道 鵡川橋 2009年12月完成
(北海道勇払郡)橋長395.8m。JR北海道石勝線と鵡川を跨ぐPC上部工。片持張出架設工法を採用することにより、鉄道営業線へ影響を与えずに通年施工することができました。

- 北陸新幹線、神通川橋りょう 2012年10月完成
(富山県)エクストラドーズド橋 橋長751m。本工法の採用で最大スパン128mとし、橋脚数を減らして河川阻害率を小さくすることができました。
- 新東名高速道路 青木川橋 2013年5月完成
- 新東名高速道路 富士川橋 2005年3月完成

