プレキャストセグメント架設工法
工場または製作ヤードで製作したコンクリート部材(プレキャストセグメント)を
架橋地点に運搬し架設する省力化・合理化した工法
お客様のメリット
- 下部工の施工や主桁架設と並行して上部工の主桁製作ができるので、工期短縮が図れます。
- 型枠設備を機械化することにより、省力化が可能となります。
- 天候や気温の影響が少なく、高品質のコンクリート部材を製作することができます。
技術の特徴
主桁を輪切りにした断面のセグメントを、あらかじめ架設場所以外の工場あるいは製作ヤードで製作し、架設現場に運搬、接合してプレストレスにより一体化する工法です。セグメントの製作方法および架設方法には以下のような種類があります。
セグメントの製作方法
- 1ショートラインマッチキャスト方式
既設セグメントの妻部を型枠とし、1ブロックごと順次製作します。製作ヤードをコンパクトにできます。 - 2ロングラインマッチキャスト方式
1スパンあるいは張出し長分の型枠設備を用意し、数ブロックを同時に製作します。
セグメントの架設方法
- 1片持ち架設
左右のバランスをとり1ブロック毎張り出します。大規模橋梁でも対応可能です。(写真①②) - 2スパンバイスパン架設
1スパン分のブロックを架設桁で順次吊り上げ架設します。ブロックの運搬経路さえ確保できれば、用地が限られる場所でも施工可能です。(写真③)
実績・事例
- 第二名神高速道路 揖斐川橋西(トゥインクル) 2001年6月完成
(三重県)橋長:全長1397.0mのうち西側611.3m
PC・鋼複合エクストラドーズド橋。ショートラインマッチキャスト工法による大断面セグメントを採用し、プレキャストセグメントおよび鋼床版を架橋地点まで海上輸送して架設しました。
- 函館江差自動車道 茂辺地高架 2006年12月完成
- 古宇利大橋 2003年6月完成
社外表彰
- 木曽川橋・揖斐川橋(トゥインクル) 平成13年度土木学会田中賞(作品部門)