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自然由来砒素を含む汚染泥水の浄化技術

工事現場における汚染泥水浄化処理を省スペースで実現します。

お客様のメリット

  • 泥水式シールド工事で発生する泥水から、連続的かつ安定して砒素を除去できるため、汚泥(二次処理土)の再利用または経済的処理が可能になります。
  • 砒素除去設備はコンパクトであり、既存の泥水処理施設に容易に設置可能です。
  • 砒素が吸着した鉄粉の再生技術により、鉄粉を繰り返し使用できるため、材料費の低減・低環境負荷を実現できます。

技術の特徴

国内には砒素を含む岩石や土壌が広く分布しているため、泥水式シールド工事では、掘削後の泥水から自然由来砒素を含む汚泥が大量に発生するケースが顕在化しています。そこで、泥水に鉄粉混合することにより、砒素を鉄粉に吸着させ、鉄粉のみを分離・回収する浄化技術(磁選技術)を開発しました。

  • 永久磁石を搭載したマグネットセパレーターを使用することで、省スペースと高い経済性を実現しています。
  • 砒素吸着量が飽和状態に達した鉄粉を、アスコルビン酸溶液に浸漬して再生させることにより、鉄粉を長期的に使用できます。

実績・事例

泥水式シールド工事現場で実規模試験

  • 砒素除去設備を既存の泥水処理施設に組み込み、約1ヶ月間運用した結果、累計で1,200m3の砒素汚染泥水を、安定的に連続して浄化処理できることを確認しました。
  • 砒素を鉄粉に吸着させるための最適なpH範囲を把握し、連続的に供給される泥水のpHを一定範囲に保つための中和装置を開発しました。
  • 砒素吸着鉄粉をアスコルビン酸溶液に浸漬することで、鉄粉の砒素吸着機能が回復し、繰り返し使用できることを確認しました。また、比較的短時間で鉄粉再生処理ができるため、泥水の連続浄化処理に影響を与えないことを実証しました。