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高軸力下における杭頭半剛接合構法の構造性能

F.T.Pile構法 既製コンクリート杭

青島 一樹*1・堀井 良浩*1・小林 治男*2・井上 慶一郎*2・末木 達也*2

Structural Performance of Semi-rigid Connection System for Pile Heads under High Axial Loads

F. T. Pile System for Pre-cast Concrete Piles

Kazuki AOSHIMA*1, Yoshihiro HORII*1, Haruo KOBAYASHI*2, Keiichiro INOUE*2 and Tatsuya SUEKI*2

研究の目的

2003年に杭基礎の耐震性能向上とコストダウンを可能にするF.T.Pile構法(大成式杭頭半剛接合構法)を開発しました。F.T.Pile構法は,現在までに300件以上の建物へ適用され,杭頭接合部の標準構法として位置付けられています。本研究では,近年,普及が進む高支持力杭(通常の杭に比べて大きな支持力を有する杭)へF.T.Pile構法を適用した際の構造性能を明らかにし,その設計手法を確立することを目的としています。

技術の説明

F.T.Pile構法は,杭頭の曲げモーメントを低減することによって,杭基礎の耐震性能を向上させるとともに,杭や基礎梁の合理化,掘削土量の削減など,基礎工事のコストダウンを可能にします。杭頭接合部の施工は,杭頭部にテーパー型枠を設置することでほぼ完了するため,在来工法(杭頭剛接合)と比較して施工性が良く,低コストかつ短工期で完了します。

主な結論

高軸力下におけるF.T.Pile構法の構造性能を把握するために実大規模の構造実験を実施しました。実験結果から,高支持力杭に本構法を適用した際の最大曲げモーメントの評価手法を構築しました。 URL http://www.ftpile.jp/

*1 技術センター 建築技術研究所 建築構工法研究室
*2 設計本部 構造グループ