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「ボスポラス海峡を横断する海底鉄道トンネルの建設」で平成21年度 土木学会 技術賞を受賞

2010年5月14日
大成建設株式会社

大成建設(株)(社長:山内隆司)は、このたび「ボスポラス海峡を横断する海底鉄道トンネルの建設」で 平成21年度土木学会技術賞(Ⅰグループ)を受賞。土木学会賞全体では、8件(業界最多数)を受賞しました。

土木学会賞とは、学会創立後6年目の1920(大正9)年に「土木賞」として創設されました。以来、大戦終了後の1945年から48年までの余儀ない中断はあるものの、80余年の伝統に基づく権威ある表彰制度です。(土木学会HPより)

(業績名)世界最大水深・急潮流下の沈埋トンネル技術
−ボスポラス海峡を横断する海底鉄道トンネルの建設−

【選定理由】
現在、トルコ共和国イスタンブールでは、慢性的交通渋滞緩和を目的として、アジアとヨーロッパを結ぶボスポラス海峡横断鉄道トンネルの建設が進められている。本工事は総延長13.6kmのプロジェクトのうち、ボスポラス海峡部1.4km区間の沈埋トンネル工事である。
本沈埋トンネル工事においては、(1)最大施工水深60m、(2)複雑で速い潮流(表層最大3m/s、下層逆向き1m/s)、(3)船舶過密航行海域、(4)立坑構築に不適切な地形・地質、(5)製作ヤード・製作期間の制約、等の特有の自然・施工条件があった。これらの過酷な条件を克服し、安全かつ高精度な施工を行うために、(1)ICTを活用した流況予測システム、(2)大水深基礎マウンドの水中施工機械化、(3)立坑を必要としないアクセスシャフト工法、(4)上下逆向流を克服する沈設法、(5)RC函体の浮上打設、等の技術を開発・適用して、沈埋トンネル工事を無事完了させた。
従来、沈埋トンネルの設置水深は米国のBARTトンネルが世界最深の41.5m、国内では多摩川トンネルの30mが最深であり、「沈埋トンネル工法の適地は浅海域・静穏海域」という認識が一般的であった。しかし、本工事において急潮流で知られるボスポラス海峡の水深60mの海底に沈埋トンネルを完成させたことは、その適用範囲を大幅に拡張し大水深海底トンネルの経済的建設の選択肢を広げた点で、社会的な貢献度が非常に高いと考えられる。さらに、本工事で開発・駆使した技術は、我が国の建設技術の高さを海外へも広く知らしめることになり、今後の我が国の建設産業の方向性にも良い影響を与えることが期待できると高く評価され、技術賞に値するものとして認められた。

製作中の函体  函体を固定した作業船  沈設開始

 

 

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