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人材育成制度について
学生時代の想像を軽く超える「大成建設で働く」ということ

大企業に就職することの、意義を実感

 大学で土木工学を学びながら「本当の土木の仕事とは、どんなものだろう」と考えていました。「その答えを得るためには『実際にモノを作る仕事』に就くしかない」。それがこの業界を志望した理由。学生の私に大成建設と他の建設会社との違いはあまり分かりませんでした。ただ大手建設会社の方がビッグプロジェクトに参加できるチャンスが多いとは思っていました。
 入社して判ったことですが、大成建設には、施工だけでなく設計や技術など全ての部門がそろっています。技術研究所もあります。土木に関わるすべての部署が現場をサポートしてくれる組織を持っています。土木や建築といった施工以外の仕事も手がけています。大げさでなく「できないことがない」会社なのです。大成建設に入社することは、自分の可能性を狭めないことにも繋がっていたのです。

入社前のイメージを、見事に裏切られた

 入社前に思い描いていたイメージと、実際の仕事のギャップがなかったとは言いません。
 初めて配属された現場は、ゴルフ場の造成工事。都会から離れた現場で、寮に住み込んで通いました。先輩だけでなく、協力会社の職人さんもすぐ近くで生活していました。24時間365日、本当に昼も夜も一緒に生活するのです。最初はその環境に戸惑いましたが、すぐに慣れました。それよりも、みんなと打ち解けることができ、何でも話し合える環境で仕事ができる良さを感じるようになりました。入社から20年以上経ったいまでも、その当時の職人さんと現場で再会することがあります。一気に当時の気持ちに戻って会話が弾みます。一緒にひとつの工事の完成を目指すという、この仕事だからこそ築ける環境だと思っています。
 2つめのギャップは、現場が違えば、仕事の内容や進め方、現場の雰囲気も全然違うということ。例えば、ゴルフ場の造成工事と地下鉄の工事では「同じ会社なのにこんなに違うの?」と驚くほど。現場の広さは全く違いますし、使用する主要な資機材もまるで違う。勤務体制も職人さんの服装も違います。これは想像もしていなかった驚きでしたね。
 もうひとつは、「やりがい」。次々と結果が目に見える形で生まれていく。造成工事であれば、日々、地形が変わっていくのです。すごく楽しいし、自信になりました。想像していた以上に、土木技術者としてのやりがいを実感できました。

多種多様な工事を経験する中で自分の専門性を模索していく

下水道雨水幹線シールド(東京都福生市)

様々な工事を経て、トンネル工事に魅せられる

 入社してから8年間は、様々な工事を担当しました。そして9年目に、初めてトンネル工事のプロジェクトを担当したのです。
 それは、東京都福生市での下水道雨水幹線シールドの工事でした。まず、交差点の真ん中に深さ36mの立坑を築造。その後、立坑からシールドマシンを発進させます。シールドマシンの直径は7.75mもありました。途中にある都道の直下で左右に90度、2回曲げなければならない、急曲線施工という難しい工事でした。到達立坑の中で貫通の瞬間を待っていましたが、実際は「絶対にここからマシンがでてくるぞ」と信じて期待する気持ちと、「本当に大丈夫なのか」と心配する気持ち、その両方でドキドキしながら見守っていましたね。到達立坑からマシンの先端が見えたとき、それまで味わったことのない最高の達成感を味わいました。無事にシールドマシンが到達したあの瞬間に、私はトンネル工事に魅せられたのです。
 また、このとき経験年数が浅いながら次席に任命され、直接の施工以外にも様々な業務に奔走していたのを覚えています。住宅街での施工なので、工事の振動や騒音に対する苦情が来ないよう、近隣のお宅には足繁く通い、工事工程などのお話をして協力していただきました。顔を合わせたコミュニケーションこそが、互いの考えや立場の理解につながることを学びました。

多彩な経験を積めるチャンスが、現場にある

 トンネル工事を経験した社員はその後もトンネル工事に従事するケースが多くあります。工事に関する知識や技術を学び、経験を積むことで、工事の精度が上がっていくからです。その意味では、キャリアの最初に造成工事や都市部での開削工事、躯体構築などを経験しながら、途中からトンネル工事に集中していった私のキャリアは珍しいケースといえます。
 いまでは最も多く手がけた工事がトンネル工事になりました。もちろん、トンネル工事といっても、付随する様々な工事も行います。そのために、当社にはあらゆる種類の工事に対応できるノウハウがあります。社員も現場で多種多様な工事を経験し、知識や技術を習得するチャンスがあります。私も、後輩や部下に、積極的に自分の経験を伝えるようにしています。私は入社する前から所長を目標にしていました。所長は、現場のトップというだけでなく、人を育てる、マネジメントするという魅力もあります。2011年の『圏央道高尾山トンネル(その2)工事』の現場において、所長になることは叶いました。いまも、よりよい所長になるため、日々試行錯誤しています。

圏央道高尾山トンネル工事(東京都八王子市)

人をまとめ、育むそれが所長の仕事の醐味

全員の気持ちをまとめて、竣工を目指す

 現在手がけている『中部横断城山トンネル作業所』は、私にとって2度目の所長を務める現場です。工事の規模は大小様々ありますが、多くの人間が集まってひとつのモノを作る点は同じです。専門性も性格も考え方も違う多くの技術者を、「工事を成功させる」というひとつのゴールに向かうようベクトル付けをしていくのは所長の重要な仕事です。現場は、みんなで知恵を出し合わないと、うまく進みません。誰もが意見を言えるような環境を作って、一人ひとりと言葉を交わして、ベクトルを同じ方向に変えていくのです。大きな現場ほど、関わる人が多く大変です。それでも、私は楽しいのです。
 人をマネジメントする楽しさは、次席でも味わうことはできます。でも、次席の仕事は、所長の方針に従って、所長の考えを実現すること。「工事の完成形は、所長によって異なる」と言われます。それだけ所長の仕事ぶりは、工事を左右する影響力があり、責任があります。だからこそ、やりがいと楽しさがあるのです。

真価が問われる、2度目の作業所長

 大成建設は、大手ゼネコンの中でも所長の年齢が若いといわれます。しかも、所長の裁量が大きいのです。とはいえ、いきなり誰でもが所長を任されるわけではありません。先ほども話したように、次席は所長のサポートをしながら、現場をマネジメントします。いわば、次席は所長になるための練習期間でもあるわけです。大成建設は、次の職位の仕事を与え、育ててくれる会社です。次席には所長の仕事を。新入社員には3年目の仕事を任せるのです。高いハードルを与えることで、社員を成長させるのです。だから、誰もが自信を持って、上位の役職に就き、活躍することができるのです。
 そういう意味では、2度目の所長を務める『中部横断城山トンネル作業所』は、私の所長としての真価が問われる工事といえます。難しさはありますが、やりがいも実感しています。この工事は、着工から竣工まで作業所長として携わります。だから、私のカラーを出せる現場でもあるのです。初めて所長を務めた現場での反省や経験を活かしながら、日々の工事に取り組んでいます。

現場に携わるという幸せを感動を通して伝えたい

現場には、成長するチャンスがあふれている

 トンネルが開通した瞬間の喜びというのは、この仕事で得られるもののなかでも、の感動だと私は感じています。だから、できればずっと現場で働いて、その瞬間にもっとたくさん立ち会いたんですよ(笑)。でも、所長の仕事は、現場で工事の舵を取ることだけではありません。人のマネジメント、そして現場を通して人を育成することなのです。
 私がチャレンジしているのも、人を育てることです。いままで経験してきた仕事で得たことを、部下に伝承していこうとしています。このトンネル工事しか経験していない社員もいます。そういう部下には積極的に他の仕事も与えて、幅広い経験を積めるようにしています。担当している現場へ一緒に行って教えることもあります。間違っているところは、すぐに直させる。それで成長してもらうというやり方です。自分もいままでの上司から、そうやって仕事を学んできました。

意欲を生み出す瞬間を、ひとつでも多く

 もう一つ、部下や後輩に伝えたいことは「この仕事のやりがい」です。確かに、現場での仕事は厳しい。大成建設は、社員にハードルの高い仕事を与えるので、つらいこともあります。しかし、それを乗り越えれば実力がつく。そして、トンネルの貫通の瞬間に立ち会えば、いままでのつらさや苦労は、どこかへ飛んでしまうほどの感動を味わえる。それがやりがいになるし、モチベーションになる。そうやって私たちは、次の仕事へと向かっていくのです。共に感動の瞬間に立ち会い、この仕事の素晴らしさを伝えたい。所長は、マネジメントのプロフェッショナルだと思っています。技術に関しては、私より専門性の高い社員がたくさんいます。本社にも、たくさんの技術者がいます。技術的に困ったときは、彼らに聞けば問題は解決できます。その分、所長は人のマネジメントに徹するべきなのです。
 私の現場から、ものづくりの喜びを知っている、意欲の高い社員をたくさん輩出したいと思っています。そのためには所長としてもっと経験を積まねばなりません。そして手がけた工事をすべて成功に導き、お客様に喜んでいただき、次の現場へと繋げなければなりません。現場こそが感動を生み、人を育てる場所なのですから。

新入社員

初めてのプロジェクト

現在の仕事

これからの展望

東京支店 土木部
中部横断城山トンネル作業所
作業所長
石丸 智実
1990年度入社
工学部 土木工学科 卒

2013年8月取材

キャリアステップ

1990

本社にて土木設計研修

1990~1995

ゴルフ場造成工事(山梨県)
地下鉄駅部開削工事
(東京都新宿区)
下水処理場築造工事
(東京都葛飾区)
地下通路開削工事
(東京都千代田区)

1998~2002

下水道雨水幹線シールド工事(東京都福生市)トンネル工事を初めて経験
工事主任(監理技術者)に任命される

2003

下水道雨水幹線推進工事(東京都瑞穂町)課長代理(現場代理人)に任命される

2004

文化交流施設造成工事(山梨県山中湖村)現場代理人

2006

高速道路トンネル工事(東京都八王子市)初めての山岳トンネル工事

2007

高速道路トンネル工事(東京都八王子市)上記のトンネルに隣接するトンネル工事
工事課長に任命される

2011

圏央道高尾山トンネル(その2)工事(東京都八王子市)初めて作業所長に任命される

2012~

中部横断城山トンネル工事(山梨県身延町)作業所長