ダムの“なぜ”？後編　
～ダムの建設機械と設備について～

2024年4月23日

ダムの建設現場ではどんな建設機械が活躍するのかなぁ？

ダムの建設現場では、いろいろな種類の建設機械が働いています。

どんな機械がたくさん動いているか確認してみましょう。

岩や土砂を掘る・割る機械

バックホウ

土砂を掘ったり、集めた岩や土砂をダンプトラックに積み込みます。

ブレーカー

バックホウの先端にとがった棒を取り付け、振動させて岩を割ります。

クローラドリル

硬い岩に穴をあける機械であけた穴に火薬をつめ爆破して硬い地盤を掘ります。

リジッドダンプ

大型のダンプトラックで堀った土砂を運びます。

アーティキュレートダンプ

運転席と土砂を運ぶ荷台が曲がり、タイヤが6個ついたトラックです。

クローラーダンプ

土砂や岩を運び、キャラピラで走行し、やわらかい路面や斜面で活躍します。

ブルドーザー

堀った土砂を押し出してならしたり、一か所に集めたりします。

振動ローラー

大きなローラーを振動させて土砂を固めます。

タンピングローラー

とげがついたローラーで粘土などのやわらかい土を締固めます。

ダムにはどんな設備があり、どんな仕組みになっているのかなあ？

ダムにはさまざまな設備が設置され、いろいろな働きにより、蓄えた水を扱うために工夫されています。

管理事務所かんりじむしょ	ダムのようすを監視し、その働きを管理します。
堤体ていたい	水をせき止めるダムの本体です。
貯水池ちょすいち	水を蓄えておく湖です。
取水塔しゅすいとう	貯水池ちょすいちに設置される塔で、水の使い方により塔の上から下まで様々な部分から水を取ります。
監査廊かんさろう	ダム本体の内部を点検するためのトンネル状の通路です。
減勢工げんせいこう	ダムから流れ落ちる水の勢いを弱めて、川への水の流れを緩やかにします。
洪水吐きこうずいばき	貯水池ちょすいちに蓄えた水を流し出す口です。普段の洪水調節こうずいちょうせつに使う常用とそれ以上の水を流すときに使う非常用の2種類があります。
導流壁どうりゅうへき	減勢工げんせいこうの水路の両側の壁です。
副ダムふくだむ	減勢工げんせいこうのすぐ下流につくられた低いダムで、洪水吐きこうずいばきから出た水の勢いを弱めます。