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都市開発にかける人たち Vol.10(後編)

横浜白楽レジデンス

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「ひとつ上の安心」という価値を提供する

 設計・施工だけでなく大成建設が事業主として主体的に取り組む久しぶりのマンション事業である。事業を推進する都市開発部門が中心となり、社内の設計部門、建築部門、環境部門をはじめ、企画・販売実績がある関連会社の有楽土地株式会社(現大成有楽不動産株式会社)の各部門のプロフェッショナルが集まって進められた。

 「大成建設の技術力・企画力を生かし、お客様にお届けできるものは何か。」という議論を徹底的に積み重ねた結果、見解の一致したテーマが「『ひとつ上の安心』という価値。」であった。

 大成建設がつくる安心できる構造体、将来の更新を見据えて永く安心して住まうことのできる建物設計。企画・設計・施工・販売・アフターサービスまで含め、大成建設グループが全てを担う安心感。その全てにおいて、お客様の安心を第一に考え、その安心を積み重ねることによって生まれた価値を感じてもらいたい、提供したい。それが本件の大きなテーマとなっていった。

 「考え抜いたテーマを現実のものとするため、長期優良住宅の認定と補助事業の採択に挑戦する。私達はそう決めたのです。」新入社員でいきなり本プロジェクトを担当することになった大成建設開発事業部井上美奈はそう語る。

 法律に基づく「長期優良住宅」に認定されるためには、耐震性、可変性、劣化対策、維持管理の容易性など9つの認定基準をクリアしなければいけない。当時は、認定取得のためにコストアップした建築費を分譲価格に反映できないとして、分譲マンションで認定を取得した事例は数件にも満たなかった。

 さらに、国土交通省の補助事業である「長期優良住宅先導事業」は「長期優良住宅」としての基準をクリアした上に、建物の長寿命化に寄与する更なる先導的提案を行い、いくつか応募があった中から優秀な案件が選ばれるというもので、極めて狭き門である。「取り入れたい技術は多数ありましたが、一方で工事費を予算内に収めなければ事業は実現しません。各部署の担当者が集まる打合せは深夜に及ぶことも多々あり調整には本当に苦労しました。」(井上)。

 試行錯誤するなか「快適性」「継続性」「可変性」「環境配慮」「維持管理」の5つのキーワードをもとに建物の計画を進め、多数の技術やきめ細やかな工夫を織り込むことで、本プロジェクトは2009年5月「長期優良住宅」の認定を取得し、「長期優良住宅先導事業」として採択されることとなった。

計画コンセプト概念図


『TWFS(厚肉壁床)構造』
室内に柱・梁が出てこないため、自由度が高く開放的な空間を実現できる。なお、極めて稀な大地震を想定しても倒壊しない建物強度である『耐震等級2』を取得している。

※TWFS構造:Thick Wall and Floor Structure


『マルチシャフト』
隣り合う住戸の中央部に吹抜けを設け、その部分に排水等の設備配管を集約することで、室内に立ち入ることなく外部からメンテナンス更新を可能とした。

販売への挑戦、そして引き渡しへ

構造模型

 大成建設が売主となり、先陣を切って主体的に販売に取り組むことは初めて経験することばかりであった。販売にあたっては、色々な工夫をしたが、中でもマンション業界では初となる原寸サイズの構造模型と、実際に建物を創っている「人」に焦点を当てた折込チラシが非常に好評だった。

 販売も順調に進み完売。入居説明会や内覧会を経て、2012年11月末日、お客様に「横浜白楽レジデンス」を引渡した。竹田が本件プロジェクトに着手してから5年半の歳月を経て、ようやく建物の竣工・引渡しが叶った。

「横浜白楽プロジェクト」折り込み広告

担当者の声
 「入社してすぐにこのプロジェクトの担当となり、丸3年間は困難に次ぐ困難で、本当に計画地にマンションを建てることができるのか、と思うことが何度もありました。しかし、着工して頭の中に描いていたビジョンが現実のものとなり、実際にお客様が住みはじめた時の喜びと達成感は言葉にはできません。困難を乗り越えてきたからこそ成長もできたのだと感じています。実際にお住まいになられたお客様からは、この物件を購入し非常に満足しているという声を多数お聞きします。お客様からの喜びの声は何より嬉しいものです。」(井上)

 「現在第2号案件が東京都中央区明石町で完成しました。この経験を活かして案件を増やし、大成ブランドをより強固にしていきたいと思います」(竹田)

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