孔あき鋼板ジベルを用いた複合ラーメン構造の剛結部性能確認実験

　第二東名富士川橋は、PC床版２主桁を有する国内初の鋼・コンクリート複合アーチ橋である。本橋では維持管理の低減、耐震性の向上、経済性等を目的として、構造上可能な範囲で鋼桁とRC橋脚を剛結合とする構造を採用している。また、剛結部は孔あき鋼板ジベルを用いた新しいタイプの構造形式となっている。本報は、剛結部に採用した設計手法の妥当性を検証するために実施した載荷実験について報告するものである。
　実験の結果、設計で想定している荷重レベルに対しては所要の性能を満足していることが確認された。また、設計降伏変位の10倍を超える荷重レベルまで載荷を行った場合でも、明確な耐力の低下が認められなかったことや、剛結部周辺には顕著な損傷が生じないことが判った。

Performance Test for Rigid Hybrid Connection Between a Steel Girder and a RC Pier with Perfobond Strips

The Fujikawa Bridge of the New Tomei Expressway is a reinforced concrete fixed arch bridge with a twin beam composite girder for the superstructure. This bridge adopted hybrid rigid connections between steel girders and RC piers as many as structurally possible, due to Maintainability, seismic performance and cost-efficiency.
This paper describes experimental investigation for performance of a connection of hybrid-rigid frame bridge structure.