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ギャルリー・タイセイ展覧会企画
「ル・コルビュジエ:フィルミニの教会−光の軌跡−」展
Le Corbusier et Église Saint-Pierre de Firminy ; Trace de lumière



会 期

2007年4月23日(月)〜7月6日(金)
土日、祝日、4月28日〜5月6日は休み

開館時間 10時〜17時(入場は16時半まで)
入場料 無料
会 場

ギャルリー・タイセイ

〒163-0606
東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル17F
TEL.03-5381-5510  
FAX.03-3345-1386
E-mail galerie@pub.taisei.co.jp

監修、会場構成:

千代章一郎氏(広島大学大学院准教授)

写真提供:

千代章一郎氏、下田泰也氏(Echelle 1)

後 援:

社団法人東京建築士会

   
レクチャーの開催:2007年7月6日(金)17時半〜19時 講師=千代章一郎氏 入場無料 当日先着30名様
 
南東側外観


東側祭壇を見る(横位置)

 
 
 2006年秋、ル・コルビュジエ(1887〜1965)が設計した教会が竣工した、というニュースがかけめぐりました。

 ル・コルビュジエが最晩年に手がけていた宗教建築であるフィルミニ(フランス中部)の「サン・ピエール教会」は、1978年に工事が中断した後、20年以上も放置されていました。しかし、21世紀に入って教会の完成を望む動きが高まり、いくつかの変更を経て工事が再開し、ついに竣工しました。

 本展は、新しくできあがったこの教会の姿を単にご紹介するのではなく、50年近い年月をかけて、完成にたどり着くまでのプロセスを追いながら、この教会の魅力をさぐります。
 
 「サン・ピエール教会」が「光」をテーマに考えられた教会であることから、本展では全体のテーマを「光の軌跡」として、図面、写真、模型などによって詳解し、さらに、ル・コルビュジエが作ろうとした教会と、その後の計画変更が加えられて完成した新しい教会を比較検討いたします。
 


 
展示構成:
垂直の光へ ル・コルビュジエの他の教会と違い、垂直に伸びていく教会が目指された
光のポリクロミー トップライトや側面からの採光と、その効果を高める色の使い方
都市の輝き 教会堂だけでなく、他の建築物とのアンサンブルを考えた構成について


展示内容:
模型 4点(計画途中のもの、内部が見えるものなど)
図面、CG ル・コルビュジエによる何段階にもおよぶ設計変更の過程
写真、映像 工事前の敷地から工事中、工事中断後の廃墟の状態、工事の再開、完成後
一日の光の動き 教会堂の内部の、朝・昼・夕方の、光の違いを映像で紹介
 

<参考>
Église Saint-Pierre de Firminy
サン・ピエール教会
フィルミニ市 ロワール県 フランス
 
<経 緯>
 フィルミニはフランス第2の都市リヨンから1時間半ほど。この街の再開発の一環として、1960年に建設が計画され、ル・コルビュジエに設計が依頼された。彼にとっては、ロンシャンの礼拝堂、ラ・トゥーレットの修道院につづく、3番目の宗教建築であり、最晩年の作品である。
 ル・コルビュジエの没後、コンクリートの基礎部分ができただけで工事が頓挫し、その後、約20年間放置されていた。
 その後、2003年にサン・テティエンヌ都市圏当局が建設再開を決定し、計画当初からル・コルビュジエとともに同教会の建設に携わっていた建築家ウーブルリ氏を監督者に迎え、建設が再開し、2006年に完成した。
 
<建 築>
 教会は地上約33メートル、外観は、基部は角の取れた四角形、上部は頂部を切り取られた、傾いた円錐形のような奇妙な幾何学的な形をしている。訪問者は、南側から回りこんだスロープを上り、西側の主扉にたどり着く。
 東側祭壇のある壁面には小さい明り取りの穴が無数に開けられ、南側と北側はのっぺりと何もない壁面、西側は西日を取り入れる四角い明り取り、塔頂部には大きな丸い明り取りと小さな四角い明り取りが設けられ、それぞれ、明り取りの筒の内側には緑、黄、赤の色が塗られている。
 このため、午前中は祭壇背面から光が無数の帯となって差込み、祝祭のような空間を作り出す。また、夕方には西日が塔中段に開けられた筒状の明り取りを通して、静かに祭壇の十字架を照らし出す。「サン・ピエール教会」は光の教会である。
 ル・コルビュジエ没後の計画変更によって、教会の下部は展示室やホールなどの施設として活用されている。
 
<環 境>
 教会は「文化センター」「スタジアム」とともに「フィルミニ・ヴェール(緑のフィルミニ)」と名づけられた再開発計画の中の「体育・文化ゾーン」を形成し、お互いが緊密な関係をもっている。すり鉢の底のような窪地に設けられたこのゾーンは、町の小高い丘の上に建てられたル・コルビュジエによる「ユニテ(集合住宅)」からも見渡すことができる。
 
 
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