1997年度 助成先団体一覧

団体名 地域
活動内容

自然環境 8件

屋久島パークボランティアの会 鹿児島県霧島屋久国立公園
太忠岳の登山歩道沿いの自然情報を収集し解説板やネイチャーラベル等を設置して自然環境保全の教育の場としての機能向上を図る。
新宮市海ガメを保護する会 和歌山県新宮市
王子ケ浜にやって来る海ガメの産卵孵化と稚ガメの飼育のための海水井戸と飼育小屋を整備し、放流できる稚ガメを保護、増殖させる。
阿蘇くじゅうのミヤマキリシマを守る会 熊本県阿蘇くじゅう国立公園
近年群落が縮小傾向にあるミヤマキリシマツツジの保全のため、専門家の指導の下、下草刈り、害虫駆除等を行い樹勢回復を図る。
(社)沖縄国際マングローブ協会 沖縄県
マングローブ林は陸と浅海域との移行帯を形成し多様な生物の貴重な生態系となっている。マングローブ林の重要性を写真展示で解説する。
国際湿地保全連合日本委員会 東アジア地域
「東アジア地域ガン・カモ類重要生息地ネットワーク」提案書の検討、作成、配付を通じて湿地と渡り鳥保全について啓蒙・普及を図る。
大雪山国立公園研究者ネットワーク 北海道大雪山国立公園
大雪山の自然環境(昆虫類)に関する学術研究文献の情報をデータベース化し、一般に公開する。これによって爾後の研究の進展を促す。
(財)自然環境研究センター 奄美大島
1970年代に毒ヘビ”ハブ”退治のため奄美大島に移入され、その後増加して島の固有動物を哺食しているマングースを調査し、効果的削減を探る。
(財)日本野鳥の会八重山支部 石垣島/西表島
特別天然記念物カンムリワシの生息数の変化や営巣木の分布等、生態調査を行い、今後の学術研究及び保護対策の基礎資料とする。

歴史環境 10件

信州伝統的建造物保存技術研究会 長野県全域
信州の伝統的建造物を保存する職人の技術の全貌を体系的に調査・評価し報告書を作成する。合わせて保存技術の育成と伝承を図る。
日本イコモス国内委員会 アジア、オセアニア及び諸外国
文化遺産保護のため1964年ヴェニス憲章が制定された。これに基づく各国別・専門別の憲章等を翻訳し、日本バージョンの制定を検討する。
戸隠を知る会 長野県上水内郡戸隠村
善光寺境内と戸隠奥院を結ぶ参道の一丁毎に84個あった丁石が散逸し現在20個になっている。県立吉田高校戸隠分校歴史研究グループと協力し再建する。
長岡造形大学文化財・建造物保存研究クラブ 新潟県中魚沼郡
空き家化が進む茅葺民家の活用を図ることにより、地域の文化や伝統を継承し過疎をくい止め、豪雪地帯の集落の景観を守って行く。
熊本まちなみトラスト 熊本市中唐人町
旧第一勧業銀行熊本支店社屋の実測調査報告書を刊行する。また一般向けパンフレット発行により歴史的建造物保存について啓蒙する。
増上寺境内研究事務局 東京都港区芝公園
増上寺旧境内の歴史的景観と子院建造物の保全のため、戦災を免れた小規模な建造物等を調査し、過去の境内の全体像を提示する。
信州箕沢屋の会 長野県上伊那郡箕輪町
小原家は県内でも貴重な古民家建物群であるが、現在無住のため倒壊の危機にある。見学会、講習会、作業等で保護意識の高揚を図る。
上下町町並みづくり研究会 広島県甲奴郡上下町
石見銀山の銀を両替する町として栄えた上下町は今も江戸から昭和に至る歴史的町並みが生きている。調査と再生計画を検討する。
ランドプランニング岡山 岡山市足守地区内旧陣屋町
岡山市HOPB計画の下地域の歴史・伝統を生かしながら建物や町並みの改修が進められた。調査から現在までの歩みを記録保存する。
古材バンクの会 全国(事務局・京都市)
文化財指定を受けていないが、貴重な木造建築を調査し、保存と再生の手法を検討し古材と技術を生かす具体的な提案をする。