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プレスリリース

屋上設置型の高性能振子式大型制振装置『T−Mダンパー』を開発

長周期地震動による超高層建物の揺れを効果的に低減

2016年8月24日


 

大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、三菱重工メカトロシステムズ株式会社(社長:長島是)と共同で、長周期地震動による超高層建物の揺れを効果的に低減させることができる屋上設置型の高性能振子式大型制振装置『T-Mダンパー』を開発しました。

 2011年の東北地方太平洋沖地震では、長周期地震動により震源から遠く離れた東京や大阪の超高層建物が大きく揺れ、天井仕上げ材が落下するなどの被害により事業継続(BCP)の点で問題が生じました。また、2016年6月には、国土交通省より南海トラフ沖地震を想定した長周期地震動に関する大臣認定での運用強化が正式に発表され、長周期地震動対策はさらに重要性を増しています。
 当社は以前より長周期地震動に着目し、長周期地震動をはじめ直下型等の地震動に対して有効な変位依存型オイルダンパーを用いた『T-RESPO構法』を開発、適用し、東北地方太平洋沖地震でその効果を実証しましたが、今般、長周期地震動特有のゆっくりとした揺れに対し、より大きな低減効果を発揮できる 屋上設置型の高性能振子式大型制振装置『T-Mダンパー』を開発しました。
 この装置は、従来超高層建物の風揺れ対策用として使用されている多段振子式装置を、地震の揺れ対策用に改良したものです。

『T-Mダンパー』の特徴は以下のとおりです。
(1) 本制振装置では、設置した錘の動く範囲を従来より大幅に広げて約4mとし、また設置するオイルダンパー数も増やすことで、地震エネルギーの吸収量を増大させ、地震による大きな揺れを効果的に低減することができるなど、従来装置に比べ制振性能を大幅に向上させています。
 
(2) 装置1台当たりの性能を向上させたことで、必要な装置台数(錘の総重量)を少なくし、併せて躯体補強が軽減されるため、低コストで設置することが可能となります。
 
(3) 設置工事が屋上に限定されることで、景観の阻害、有効床面積の減少などが避けられるため、建物利用者への影響を小さくできます。
 

 今後、当社では超高層建物に対して、長周期地震動対策として有効な『T-Mダンパー』と長周期地震動だけでなく直下型地震等含め広範な地震動に効果を発揮する『T-RESPO構法』の2つの制振技術を、新築・改築に限らず、適材適所で用いる予定です。また、免震建物においても、当社が開発した免震用パッシブ切替型オイルダンパー『T-Sオイルダンパー』を適用することで、あらゆる新築・既存免震建物に対して、より高い安全性の提供に努めてまいります。

平成29年4月1日以降に申請する大臣認定で運用開始。東京、大阪、中京、静岡等の大都市圏において、想定する地震の大きさが現状の告示で規定される地震動の最大で2倍となる。
屋上設置型の高性能振子式大型制振装置『T−Mダンパー』

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