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プレスリリース

スマートウェルネスオフィスの実証を開始

心身の健康増進・快適性、知的生産性の向上をめざす

2016年2月29日


 

大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、技術センター(横浜市)に建設した「ZEB実証棟」(ZEB:ゼロ・エネルギー・ビル)において、健康増進・快適性、知的生産性の向上に配慮したスマートウェルネスオフィス※1構築のための仕組みについて実証を開始しました。
 現在の日本では、健康寿命を伸ばすため多方面で心身の健康を増進する取り組みが進められており、2015年12月には厚生労働省によりメンタルヘルス対策が強化され、企業においても社員の健康増進により、ひとりひとりの生産性の向上と企業活力につながるとの認識が普及しつつあります。健康に根ざした企業経営姿勢は、優秀な人材の確保、ステークホルダーに対する信頼の獲得などに重要とされ、各企業が社員に対して、どのような業務形態や職場環境を提供するかに大きな関心が寄せられています。
 そこで、大成建設では、ZEB実証棟で実現した安全安心、低環境負荷性能に加え、健康増進・快適性、知的生産性の向上を図るスマートウェルネスオフィスを構築するための仕組みについて2015年度より実証を開始しました。
 今回の実証は、建物に導入した多様な空間、照明・空調などの設備機器、執務者の行動パターンなどが、健康増進・快適性、知的生産性の向上に与える効果を確認するものです。
 実証に当たり、スマートウェルネスオフィス構築に必要となる健康増進・快適性、知的生産性の向上に関連性の高い建築空間や設備などの仕組みと計画要素を心理面、身体面から以下のようにまとめています。

(1)  自然を感じる仕組み:自然の光や空気の流れを感じることができる
 ・採光装置による昼光導入効果
 ・自然換気システムによる気流導入効果
(2) 選択性の高い設備:感覚や心身の状況により自由に選択、調整することができる
 ・調光可能なタスクライトの効果
 ・パーソナル空調システムの効果
(3) 選択性の高い空間:目的や心身の状況により自由に選択、活用することができる
 ・多様なワークプレイスの効果
  集中できる自席
  打合せ空間
  屋外ワークエリア
  休憩空間 など多様な執務スペース
(4) 体を動かす仕組み:自然に体を動かし、代謝を高めることができる
 ・心地よい歩行を促す階段歩行による効果

スマートウェルネスオフィスの実証を開始

 初年度である2015年度は、執務者へのヒアリング調査および慶應義塾大学(伊香賀俊治教授)との共同による被験者実験※2を実施し、4つの仕組みが健康増進・快適性、知的生産性の向上に大きく寄与できる可能性を確認しました。
 大成建設では、初年度成果を踏まえ、今後数年にわたり、各種センサーや携帯端末などのICTを活用した定量的な評価技術の導入により、執務者の健康増進・快適性、知的生産性の向上を図る技術の検証を継続し、知見を蓄積する計画です。実証で得られた知見は、新築、既存ビルに向けてスマートウェルネスオフィスの計画・提案に順次適用していきます。

     
スマートウェルネスオフィスの実証を開始
     
※1 一般社団法人 日本サステナブル建築協会の「スマートウェルネスオフィス研究委員会(村上周三委員長)」では、右図のようにスマートウェルネスオフィスのコンセプトとして階層構造を示し、レジリエンス、エネルギー・資源、健康・快適、知識創造(知的生産性)を備えたオフィスをスマートウェルネスオフィスとしている。 
※2 ヒアリング調査、被験者実験の結果
ZEB実証棟で執務している社員へのヒアリング調査に加え、慶應義塾大学との共同研究で被験者実験による定量的なデータを取得した。
  社員へのヒアリング調査は、上記に掲げた各仕組みに係る効果の確認を目的に、主観申告(アンケート)の形で実際にZEB実証棟での執務者を対象に実施した。
  被験者実験は、慶應義塾大学との共同研究で実施したもので、客観的・定量的なデータ取得を目的に被験者が4週間で複数回の実験を実施し、知的作業の作業効率に対する効果を検証した。
なお、知識創造の作業効率は、被験者に一定時間の知識創造を模擬した作業を課し、その結果を点数化した。

各仕組みにおける実証結果は以下の通り。
(1)自然を感じる仕組み
  建築の工夫により、室内にいても自然を感じることができることを確認した。
採光装置の昼光の導入で約70%の執務者が、自然換気システムによる外気の導入で約50%の執務者が自然を感じると認識している。
また、これらの仕組みが健康増進に影響すると認識する結果が得られている。
   
(2)選択性の高い設備
  パーソナルな空調・照明設備により、個人の環境の選択性を持たせることができる。調光可能なタスクライトにより約60%の執務者が好みの照度を選択できた、パーソナル空調により、約40%の執務者が好みの温熱環境を選択できたと認識している。
また、これらの仕組みにより作業効率が向上すると認識する結果が得られている。
   
(3)選択性の高い空間
  多様なワークプレイスの計画により、約90%の執務者がストレスを軽減する効果があると認識している。
また、屋外ワークエリアの利用について、被験者実験を行ったところ、疲労感が約40%軽減し、知識創造作業の効率が約30%向上する結果が得られている。
   
(4)体を動かす仕組み
  歩行を促すため、アクセスしやすく心地よい階段を計画している。
また、階段歩行の効果について、被験者実験を行ったところ、知識創造作業の効率が約30%向上する結果が得られている。



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