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プレスリリース

卵白から作製した生分解性固化材を用いた「ビオハード®法枠材」を開発

優れた緑化効果、良好な作業性および低コストを実現

2016年1月6日


 

大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、この度、卵白から作製した生分解性固化材を用いた「ビオハード®法枠材」を開発しました。造成工事区域内で実証試験を実施したところ、本法枠材の優れた緑化効果、良好な作業性および従来品より低コストとなることが確認できました。

 これまで造成工事に伴う法面緑化では、植生の生育基盤を確保するために、グリッド状に設置したコンクリート、プラスチック、鋼材などの法枠材の中に客土を敷設する方法が用いられています。しかし、これらの法枠材には、部材露出による景観の阻害、部材の重量や長さによる設置時の作業性、維持管理作業の妨げなどの課題がありました。
そこで大成建設は、これらの課題を解決するために、卵白を主材料として作製した生分解性固化材「ビオハード®」を用いた法枠材を開発しました。卵白を用いた法枠材は、法面に合わせて形状を自由に成形することができ、軽量で運搬が容易なため作業の効率性に優れ、生分解性のため自然に土に還る、環境にやさしい材料です。約40m2の実証試験区域内で従来品のプラスチック法枠材との比較検証を行い、本法枠材の有効性および優位性を確認しました。

 本法枠材の特徴は以下のとおりです。

(1)優れた緑化効果
 

 本法枠材での植生の生育状況は、2ヵ月目の植被率で90%、生育本数が8,500本/m2であり、生育判定目標値を大きく上回り、良好な緑化状況を実現しています。また、枠材は植生が根付く2〜3ヶ月後以降に分解を開始し、1年後以降には分解した法枠材直上から植生が生育して法面全面が緑化するため、景観の阻害を解決します。

(2) 良好な作業性
 

 本法枠材は枠材の長さや形状も調整可能なため、斜面の凹凸になじみやすく、従来品のプラスチック法枠材重量の約2/3と軽量なため、人力で運搬や設置が可能で、1日1人当たりの施工面積はプラスチック法枠材を用いた場合より増加します。また、法枠材が分解することで、法面歩行時のつまずきや草刈り機の刃こぼれが低減するため、維持管理作業の効率の向上にも寄与します。

(3)従来品より低コスト
   本法枠材を組立、脱型が容易で繰返し使える型枠材を使用した場合、材料費と労務費を合わせた1m2あたりの作製コストは、プラスチック法枠材の約70%、コンクリート法枠材の約95%となり、設置時の作業状況や重機の使用頻度などの施工条件によってはさらにコストを削減できます。

  今後は、NETISへの登録による普及展開を図るとともに、実施工に向けて量産体制を確立しながら、各種造成工事への提案を行い、実施工につなげていく予定です。

※NETIS:国土交通省が新技術の活用を目的に、新技術に関わる情報の共有及び提供を整備しているデータベースシステム(新技術情報提供システム(New Technology Information System))

 

ビオハード法枠材

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