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プレスリリース

粒状体を内挿した乾式二重床「T-Silent GranFloor」を開発

床衝撃音や固体伝搬音などの騒音を大幅に低減

2015年12月3日


 

大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、乾式二重床とコンクリート床スラブとの間に無機質の粒状体を設置することで、床衝撃音や固体伝搬音を大幅に低減できる乾式二重床「T-Silent GranFloor」を開発しました。

 コンクリートは一般的に高い遮音性能を有した材料ですが、床衝撃音や、設備機器の振動、地下鉄走行等により発生する固体伝搬音による騒音問題を発生させることがあります。これらの音を低減させるためには、これまでコンクリート床スラブの厚みを大きくする必要がありました。また、集合住宅で多用されている乾式二重床の場合、仕上げ材による騒音の対策では部材が厚くなり、室内の天井高さを狭めてしまうという問題がありました。

 そこで大成建設は、乾式二重床とコンクリート床スラブとの間に、袋に入った粒状体を内挿することで、コンクリートに伝わる振動を抑制し、床衝撃音や固体伝搬音を大幅に低減する乾式二重床「T-Silent GranFloor」を開発しました。(図1、写真1参照)これまでに実際の集合住宅などで実証実験を行い、その効果を検証しています。

【T-Silent GranFloorの主な特徴】

粒状体を内挿した乾式二重床「T-Silent GranFloor」は、以下の特徴を有しています。

  1. 騒音の大幅な低減と、床スラブの軽量化を実現
     粒状体の入った袋の設置により、5dB〜10dBの騒音低減が可能です。コンクリート床スラブを厚くして対策する場合、例えば230mmを330mmまで厚くしても騒音低減は6dB程度であるため、それと比べても大きな低減効果が得られ、床スラブの軽量化が図れます。

  2. 低減したい振動に対応したチューニングが可能
     粒状体と粒状体を包む特殊な袋材が、振動を抑制するTMD(チューンド・マス・ダンパー)として機能するため、低減したい振動に対応したチューニングが可能で、床衝撃音や様々な振動源から発生する固体伝搬音を効率的に低減します。

  3. 簡単に施工が可能
     乾式二重床の施工前に粒状体袋を設置するのみで施工が完了します。また、粒状体の質量はコンクリート床スラブの10%程度と著しく軽量です。

  4. コストの低減が可能
     従来の乾式二重床に遮音シートを用いた場合と比較し、材料費・施工費合せて10%のコスト低減を見込んでいます。また、建物規模により異なりますが、床衝撃音や固体伝搬音の低減に必要なスラブ厚を抑制することにより、施工時のコンクリート量を低減でき、建物全体での低コスト化に貢献します。

  5. 躯体施工後にも対応が可能
     コンクリート躯体の施工後に、さらに床衝撃音や固体伝搬音の低減性能を向上させたい場合にも、粒状体袋を設置するだけで対応可能です。乾式二重床とコンクリート床スラブとの間の空間を利用するため、床仕上げ材や天井高の変更は必要ありません。

 今回の粒状体を内挿した乾式二重床の開発を機に、大成建設ではこれまでに開発した床衝撃音や固体伝搬音などの騒音低減技術を「T-Silent」としてシリーズ化しました。(図2参照)
 床仕上げ材による低減(T-Silent Floor)、コンクリート床+粒状体による低減(T-Silent Slab)、天井+粒状体による低減(T-Silent Ceiling)、そして床仕上げ材+粒状体による低減(T-Silent GranFloor)とラインアップは4つで、建物の条件に合わせた最適な技術を選択、または組み合わせて騒音の対策を行います。今後、集合住宅や地下鉄軌道近接建物等にこれらの技術の適用を図り、床衝撃音や固体伝搬音などの騒音の対策に効果的な工法として積極的に展開していく予定です。







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