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プレスリリース

夏場の暑さを和らげ、メンテナンス性も向上した保水性ブロック

−自然素材を用いることで、色合いも豊かに−

2013年8月20日

 

大成建設株式会社
八木惣株式会社

 大成建設株式会社(社長:山内隆司)と八木惣株式会社(社長:八木重和)は、夏場の暑さを緩和する保水性ブロックにおいて、カビの発生を抑制し、メンテナンス性を向上させた新しい商品を共同開発しました。(注1)
さらにこの保水性ブロックは、自然素材である「土」を基材としているため、在来製品には無かった趣きある豊かな色合いや、濃色系での製作が可能となることから、意匠性が求められる条件下での利用の拡大も見込まれます。

 もともと、保水性ブロックは都市のヒートアイランドや熱中症対策技術の1つとして、舗装の表面温度を水分蒸発による気化熱で低下させる製品です。これまでは、ブロックが蓄える水分の割合(吸水率)が高ければ、晴天が連続しても冷却効果が持続することから、性能がよいとされてきました。しかし同時に、吸収率が高いブロックは、表面が乾きにくいことからカビが発生しやすく、そのためのメンテナンスが必要になるという問題を内包しております。

 今回開発した保水性ブロックは、基材に在来のセラミックやコンクリートではなく、自然素材の土を適用することで、この問題を解消しています。
カビの発生を防ぐには、表面の乾燥を早めるため、吸水率の低い素材を使うことが解決策の1つではありますが、単に吸水率が低いだけでは、肝心の夏場での水分蒸発に伴う暑熱緩和の性能が十分に発揮できません。
吸水率は低いまま、十分な水分蒸発を促すには、水分を吸上げるスピード(吸上げ速度)が従来と同程度であることが要求されます。そこで大成建設は八木惣とともに、この要求を満たす素材を土に求め、共同研究を行ってまいりました。そして今回、この条件に最適な材料配合と焼成温度を突き止め、量産化を可能にしました。(注2)
さらに潅水装置を使って、ブロックの底面から水を効率的に補給することで、吸水率が低くても、冷却の継続性を確保しました。

 一方で、このブロックは意匠性を備えているのも大きな特徴です。まず、土を基材とすることで、従来のセラミックにはない焼き物特有の趣のある色合いが出ます。また、表面が湿潤化すれば色合いも微妙に変化するため、視覚的な涼しさも誘います。さらに、コンクリートを使用しないので表面の白色系の汚れ(白華現象:注3)も抑制することができます。その結果、汚れを目立たなくするために、積極的に使用できなかった濃色系の色合いの製品も製作可能となりました。

 これらのメンテナンス性の良さと、豊かな意匠性を生かし、適用先としては歩道や広場の他に、人の背丈程度の壁も対象としており、さらには植栽と絡めた敷地の外構計画にも柔軟に対応することができます。今後、さまざまな設計提案に活用していく予定です。

 

安全性

舗装で通常使用しているインターロッキングブロックのJIS規格について、保水性ブロックの基準(強度等)を確保
 

環境性

廃材やリサイクル材料等を混ぜ込んだ地産地消型の製品も製作可能
 

価 格

年間累計施工面積5,000m2とした場合、従来の保水性ブロック比の1.5倍を目標とする
 
保水性ブロック

 

(注1)
今回の共同開発において、大成建設は水分気化熱による暑熱緩和に関する設計と評価を担当し、八木惣は保水性ブロックの製作と施工を担当しました。保水性ブロックの仕様については両社で協議し決定しています。

(注2)
八木惣株式会社は創業1782年、「CALS PALM」ブランドとして、レンガやタイルの製造・販売・施工で数多くの実績があります。

(注3)
コンクリートやモルタルの表面部分に浮き出る白い生成物のことを白華といい、これが浮き上がる現象を白華現象といいます。外見上の問題となることがあります。

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