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プレスリリース

世界初 300N/mm2 級の超高強度コンクリートの実物件適用

−大成スーパーコンクリートによる地下大空間の実現−

2011年9月14日

大成建設株式会社

 大成建設(株)(社長:山内隆司)は、このたび、実圧縮強度300N/mm2の大成スーパーコンクリート(TAISEI sustainable and permanent concrete)を用いたプレキャスト柱(以下、PCa柱)を自社プレキャストコンクリート工場(以下、PC工場)で製造し、(仮称)神田駿河台4-6計画『御茶ノ水ソラシティ』にて同柱の取付け工事を開始しました。
本計画は、JR御茶ノ水駅・聖橋口前に位置し、地下鉄新御茶ノ水駅・聖橋方面改札口に直結することから、街の玄関口および新たなビジネス拠点としての役割を期待されております。その玄関口となる(仮称)タウンゲートプラザは、約3,000m2の緑豊かな地上広場と、地下鉄改札口と接続する約1,400m2の地下広場が一体となった広大な公開空間です。今回、この地上広場となる大規模な人工地盤を支え、地下鉄駅に繋がる賑わいのある大空間の地下広場を実現するために、スーパーコンクリートのPCa柱を採用しました。

(1)スーパーコンクリートに関する公的機関の性能証明取得
スーパーコンクリートの実プロジェクトへの適用を円滑にし、その普及・展開を図るために、同コンクリートの調合・製造・品質、ならびに柱部材としての耐火性能に関して、第三者(財団法人 日本建築総合試験所)による建築技術性能証明を本年6月2日に取得しました。

(2)PC工場における一貫した品質管理体制
弊社では、既に設計基準強度150N/mm2(Fc150)以上の超高強度コンクリートを、超高層建物4棟(うち1棟はFc200)に既に適用しています。世界初適用となるスーパーコンクリートのPCa柱は、これらの設計・施工における多くの実務的な技術蓄積に基づき、弊社のPC工場において一貫した品質管理体制で製造しました。世界初適用となるスーパーコンクリートの設計基準強度は250 N/mm2とし、それに対する実圧縮強度は、十分に余裕を持った280〜300 N/mm2となりました。

(3)超軽量・超高強度の大スパン梁システムT-POP構法との組合せ
本計画では、広大な面積を有し、かつ植栽や土壌の積載による大きな重量の地上広場(重量約2.0 ton/m2)を支える人工地盤に、超軽量・超高強度の大スパン梁システムT-POP構法(Fc 100)を採用しました。建築における大スパン梁へのFc100超高強度コンクリートの本格適用も国内初です。
駅に隣接し地上と地下広場が一体となったタウンゲートプラザは、大地震等の大規模災害時に、駅及び周辺から数千人規模の人々が一時的に集中する可能性があります。そこで人工地盤を支えるPCa柱に、一般の建築構造部材の3倍以上の構造安全性を持たせることとし、スーパーコンクリートの採用に至りました。T-POP構法とスーパーコンクリートの柱を組み合わせることによって、本数の少ない細柱による開放的な大空間と、安全性の高い地下広場を同時に実現できます。
また、スーパーコンクリートによる細柱は、イベント等においても空間全体の視認性がよくなるだけでなく、効率的かつ開放的な空間利用が可能となります。さらには乗降に伴い、様々な方向への動線が錯綜する駅周辺の混雑緩和にも一定の効果が期待されるものと考えております。

 弊社は、スーパーコンクリートを、先進コンクリート技術「T-RC」の核となる戦略技術の一つとして位置づけ、更なる技術開発ならびに実プロジェクトへの適用を推進するとともに、独自の免震・制振技術や各種構工法などの様々な新技術と組み合わせ、安全・安心かつ環境負荷を低減した持続可能な社会資本の構築に貢献してまいります。


 

※ 300N/mm2とは、1cm四方(サイコロ大)の範囲で3tの重さに耐えられる強度を示します。

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