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プレスリリース

Fc200の超高強度・超小断面のコンクリート柱「T-Fine」の開発

〜 極細柱で開放感溢れる空間が可能に 〜

2010年9月2日

 

大成建設株式会社
 

 大成建設(株)(社長:山内隆司)は、この度、かつてない建物空間の自由度を実現し、従来より格段に開放的なスペースを提供できる、Fc200までの超高強度コンクリートを活用した超小断面のコンクリート柱「T-Fine(Taisei-Fine Column)」を開発しました。

地震国であるわが国では、建物の通常の柱は、建物重量を支えると共に耐震性能を確保するために、大きな断面サイズが必要となります。また、耐震性能を考慮すると、平面上にバランスよく配置する必要もあり、これらは建築計画における空間自由度や可変性に対して大きな制約となっていました。
当社では先進コンクリート技術「T-RC+ 」として超高強度コンクリートをはじめとする様々な製品を開発してまいりましたが、今般、Fc200までの超高強度コンクリートの高強度・高耐久という特徴を生かした超小断面のコンクリート柱「T-Fine」を新たに開発しました。「T-Fine」は、柱を極力細くし、意匠性・機能性を高めた柱部材です。細くしたことで、建物重量のみを支え、あえて耐震要素としての役割からは除外しています。このことにより、耐震性能を確保する上で制約を受けていた柱の配置を柔軟にすることができ、空間の自由度と柱の配置の可変性が大きく向上しました。また、容易に付替えができる取付部とすることにより、建物用途やレイアウトの変更にも柔軟に対応できます。耐久性が高い超高強度コンクリートを使用したことで、長寿命建築の実現にも貢献し、リユースも可能です。
「T-Fine」は単独の柱として使うだけでなく、緊結してデザイン性の高い組柱として使用したり、並べて配置し、耐震壁として補強に使用することもでき、目的に応じた様々な使い方が可能です(特許出願済)。
Fc200を用いた「T-Fine」の構造性能実験では、通常の柱に比べて、変形性能が向上し、地震力を大きく受けないこと、地震による損傷が生じない弾性領域が拡大することを確認し、都内の大型プロジェクトでの実施適用を計画しています。また、変形性能をさらに向上させる端部の接合方法を考案し、実験によりその性能を確認しました(特許出願済)。さらに有効な材料として、現在開発中のFc300級の超高強度コンクリートを適用することも視野に入れております。
当社では、「T-Fine」を自社保有の免震・制振技術と組み合わせて展開し、耐震性とデザイン性を両立した、長寿命で高耐久な建物の実現を目指しています。今後は、新築だけでなく既存建物に「T-Fine」を組み込んだ耐震補強技術としての展開も視野に入れ、新築建物の長寿命化だけでなく既存建物の延命化により、良質なストック社会の形成に貢献したいと考えております。
さらには、先進コンクリート技術「T-RC 」の活用により、現行の建築における基準・指針の枠を超え、コンクリート構造の常識を超越した構造システムを今後も追求し続けてまいります。


 

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