世界最大級の多目的炉で急速加熱実験、
道路トンネルの耐火性能を検証


【2003年7月23日】

大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・葉山莞児)は、技術センター(横浜市戸塚区)に保有する世界最大級の多目的炉(20MN載荷加熱炉)でRABT曲線に準拠した加熱実験ができるように実験装置を改良し、その加熱性能を実験によって確認しました。
 
 道路における危険物車輌の通行規制緩和や大深度でのトンネル構築が増加傾向にあることなど、トンネルの耐火性能を検討する機運が高まりつつあります。日本の道路トンネルでは、耐火性能の検証にドイツの「道路トンネルの設備と運用に関する指針(RABT曲線)」を用いる事例が多いものと想定されます。このRABT曲線は、加熱温度を実験開始から5分で1200℃に昇温させるもので、一般的な建物火災に比べて極めて急激な加熱条件です。これまで、このRABT曲線に準拠した実大規模の実験が可能な施設は(独)建築研究所(茨城県つくば市)の水平炉のみでした。そこで、大成建設では独自の研究開発とノウハウにより実験施設を改良し、民間企業としては初めてRABT曲線に準拠した実大規模の実験を可能としました。
 
トンネル構造体を模擬した鉄筋コンクリートの試験体を設置した加熱実験の結果、炉内温度は実験開始から5分以内で1200℃に達し、RABT曲線に準拠した加熱炉の性能を発揮することを確認しました。
 
 今後は、本施設を用いてトンネルや大深度地下での構造物の火災安全性に関する研究・開発を効率的かつ積極的に推進していきます。
 
 
 
 
 
 今回、実験に供した試験体は、幅3,800mm×長さ3,700mm×厚さ300mmの鉄筋コンクリートで、加熱面には耐火被覆として厚さ25mmのセラミックブランケットを設置しています。



資料はこちら