健全でかつ安全な杭・基礎構造を実現

−大成式杭頭半剛接合構法の開発−
 
【2002年11月14日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長:葉山莞児)は、構造物を支持する杭と基礎との接合方法を合理化した、大成式杭頭半剛接合構法(F.T.Pile構法:フレックストップパイル構法)を開発しました。これにより、健全でかつ安全な杭・基礎構造を実現し、コスト低減も図れます。
 
 
 従来、場所打ちコンクリート杭と基礎との接合は、杭主筋を基礎に定着し剛接合していました。剛接合すると地震の揺れにより杭頭部と基礎に大きな応力が発生し、また杭と基礎の断面を大きくするほどこの応力が大きくなるので合理的な解決が求められていました。
 
 今回、開発した「大成式杭頭半剛接合構法」は、場所打ち鉄筋コンクリート杭の主筋を基礎に定着せず、基礎を杭頭部に載置した構造としています。杭と基礎は剛接合せず、杭頭部の回転を許容して地震時に杭に作用する応力を有効に低減します。併せて杭の横補強筋を高強度のスパイラル鉄筋とすることで杭の変形能力が高まり、地震時の大きな揺れに損傷することなく追従できます。
 
 杭頭部と基礎との接触面は杭頭部にテーパーを設けて錘台形状としたもの、テーパーを設けずフラット形状としたもの、杭頭中央部に芯鉄筋を配置したものと3タイプあり、引張り力が生じる場合に用いるなど、それぞれを使い分けます。
 
 大成式杭頭半剛接合構法の特長を以下に要約します。
 
 
1. 杭および基礎に損傷が生じない。
2. 杭断面の縮小によりコストが低減する。
3. 基礎断面・根切り量の縮小によりコストが低減し、かつ工期短縮が出来る。
4. 高強度せん断補強筋(スパイラル筋)と組み合わせることにより変形能力が大きく向上する。


 尚、杭頭半剛接合構法は、既に4件の超高層建築物を含む8件のプロジェクトに適用されており、また、現在設計中のプロジェクトも多数あります。
 
 今後、杭・基礎の標準構造として、本構法を積極的に提案していきます。