猛禽類が生息するのに必要な保全エリアを推定

−広域森林における生態環境の評価解析手法を確立−
 
 
【平成14年5月16日】 大成建設株式会社



 大成建設(株)(社長・葉山莞児)はこの度、信州大学の中村浩志教授の指導を得て、広域森林における生態環境の解析評価手法を確立し、猛禽類が生息するのに必要な保全エリアを推定する技術を開発しました。
 
 
 広域森林の開発にあたっては、自然の豊かさを保全し、環境と調和した計画の策定が必要です。当社はこれまでも、自然環境の解析手法の開発を進めてきました。
 
 今回は、猛禽類が食物連鎖の頂点に位置し、これらを評価することで生態系全体が保全されるとの観点からオオタカなどを対象に、その繁殖と食餌特性などを評価・解析する手法を開発しました。
 
 従来、猛禽類の行動観測は目視で行われており、森林内の行動などが観測できませんでした。本手法では、ラジオテレメトリー(鳥に発信機を取り付け、受信機により飛行軌跡を観測する装置)とビデオカメラ(営巣地点の撮影用)の連携により、1〜2年くらいかけて猛禽類の全行動およびエサ量、エサ捕獲位置、エサ処理位置などを把握します。
 
 そして、猛禽類が求める小鳥、昆虫等のエサの必要量や、さらに木の実、葉等を含めたエサの現存量を把握するとともに、観測した行動・エサデータを数的処理して、エサ場範囲、エサ場重要度、高頻度利用域などを推定することで保全エリアの推定が可能となります。
 
 
 今後は本手法の実証を重ね、将来的には生態環境保全に関するコンサルティングへの展開を図っていきます。
 
 




資料:広域森林における生態環境の評価解析手法