「コンクリート再生材高度利用研究会」設立へ

 
【平成14年6月10日】 鹿島建設株式会社
清水建設株式会社
大成建設株式会社
三菱建設株式会社
三菱マテリアル株式会社


 鹿島(社長:梅田貞夫)、清水建設(社長:野村哲也)、大成建設(社長:葉山莞児)、三菱建設(社長:太田好彦)、三菱マテリアル(社長:西川 章)は、「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」(通称:建設リサイクル法)の完全施行や資源循環型社会形成における建設生産分野での具体的循環体系構築を目的とした「コンクリート再生材高度利用研究会」設立に向けた発起人会を昨年12月に発足させ、研究会設立に向けた準備を進めてまいりました。
 この度、初年度活動計画、組織・運営、役員等が策定され参加企業も20社にのぼったのを受け、本日6月10日に設立総会を開催し、「分別解体により生じたコンクリート塊の高度再生利用」の実現に向けた本格的研究を開始いたします。
 なお、初代会長には設立発起人代表の滝田裕久鹿島取締役環境本部長が、研究活動を指導する研究委員会委員長には友澤史紀北海道大学教授が就任しました。
 また、ホームページ(http://www.con-saisei.net)を開設し、研究会活動を広く一般に知っていただくと共に、関係各社・団体に参加を呼びかけていきます。
 
 
 

[背景]
 
 
 近年、産業廃棄物の減量化やリサイクルの必要性が大きく叫ばれています。とりわけ全産業廃棄物排出量の約2割を占める建設副産物のリサイクルは、「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」(通称:建設リサイクル法)の本格施行が始まり、取り組むべき喫緊のテーマになっております。
 なかでも建設リサイクル法において特定建設資材として指定されたコンクリート塊は、高度経済成長期に建設されたコンクリート構造物がすでに解体され始めていることから、今後排出量が急速に増大するものと思われます。
 また、コンクリート塊は現在大半が路盤材として再利用されておりますが、道路整備が進んだ都心部においては新規の道路工事が少なくなることから、路盤材以外の新たな用途開拓が期待されているところであります。
 こうした背景を踏まえ、解体時に排出されるコンクリート塊から高品質な骨材を回収し再びコンクリートとして利用するという、コンクリートの循環システムを早期に確立すべく、「コンクリート再生材高度利用研究会」を設立すると共に、関係各社・団体の参加を広く呼びかけるものです。
 

 
[コンクリートリサイクルモデル]
 
 
 
 
 図は資源循環型のコンクリートリサイクルに関して東京都をモデルに想定しています。
 現在年間約190万t/年解体されるコンクリートのうち約124万t/年が路盤材として利用され、残りの約66万t/年が最終処分されています。この最終処分されている約66万t/年のコンクリート塊のうち約30万t/年を高品質骨材回収対象とします。
 具体的には、その内25%(約8万t/年)が前処理等による破砕片となり、25%(約7万t/年)がセメントペースト微粉、残りの約50%(15万t/年)が高品質再生骨材として回収されます。回収された骨材はJIS同等品質ではありますが、砂利・砕石の調配合の違い等を考慮して、バージン骨材との混合仕様(再生:天然=2:8)とすると、約50万m3/年の生コンクリートとして再生できることになります。
 
 
[技術の概要]
   
 
 建築物や土木構造物の解体工事等で発生するコンクリート塊は、これまでも適正粒度に破砕され、路盤材等に利用されてきました。本研究会では、更に資源循環型リサイクルの社会システム構築を目指し、コンクリート塊を原材料である骨材やセメント系素材にまで分離し、JIS同等品質の骨材を回収できるいくつかの技術をベースに研究活動を進めていきます。
 JIS同等品質再生骨材を用いたコンクリートを、実用建屋の構造部材に適用した事例もすでに出始めており、施工上も普通コンクリートとして取扱うことが可能であることが実証されています。
 

 
[研究会組織]




「研究委員会」は
  (1) 本研究活動に対する指導、助言、提言
  (2) 本研究成果についての審議、評価
 を行います。
 
 
(委員)
  委員長:友澤 史紀(北海道大学教授)
  委員として関係省庁等の関連部署からご参加を頂くことになっております。 
 
(役員)
  会 長:滝田 裕久(鹿島建設(株)取締役環境本部長)
  副会長:富田 真一(清水建設(株)建築事業本部生産技術統括)   
        河村 壮一(大成建設(株)技術センター副センター長)
  幹事長:山上 純夫(三菱マテリアル(株)
               地球環境・エネルギーカンパニー企画部長)
 
 


[研究活動計画]
 
 
 「再生骨材」、「副産微粉」、「事業促進」の3つの専門部会に分かれて、以下の活動を行っていきます。
   
 

専門部会名 主な検討課題 2002年度の主な活動予定
再生骨材専門部会
再生商品の品質に関する事項
JIS,JASS等普及促進のための技術的対応
品質基準改定動向の把握・課題整理等
JIS,JASSへの働きかけ
副産微粉専門部会
  骨材再生過程で発生する微粉の用途開発に関する事項
現状把握、用途開発の課題整理等
事業促進専門部会
事業性に関する事項
リサイクル循環確立に向けた流通に関する事項
普及促進のための制度的な対応
コンクリート塊発生状況と再生商品市場性調査
事業採算性のモデルスタディー
流通方法の検討等
 
 

 
[問合せ先]
 
   コンクリート再生材高度利用研究会事務局
     〒107-8388 東京都港区元赤坂1-2-7
              鹿島建設株式会社 環境本部
              TEL:03-3746-7673  FAX:03-3746-7670

[ホームページ]

   http://www.con-saisei.net