高速高架道路の急速リニューアル工法を開発

−1日の通行止めで架け替え完了−
 
【平成14年7月31日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長:葉山 莞児)は、都市部でこれまで架け替えの難しいとされた高速高架道路を短時間に新しく架け替える工法を開発しました。供用中の道路を大型の重量運搬台車とジャッキを利用して休日1日の通行止めだけで25〜30mのコンクリート桁の撤去・新設(リニューアル)を行うものです。試算では1kmの高架道路上下線を10ヶ月(実質40日)にて架け替えることが可能となります。
 
 
 これまで、メンテナンスフリーとして考えられてきたコンクリート構造物も交通荷重の増加および交通量の飛躍的な増大により、その「疲労」は着実に累積しており、桁の架け替えが必要となってきています。しかし、架け替えのために長時間の交通止めができないことや、周辺地域の都市化でクレーンの設置場所や施工ヤードが確保できないなどの理由により、架け替えをせずに補修・補強にて対応しているものも多く、桁の架け替えについては、抜本的な工法の開発が望まれていました。

 今回開発した工法は、高架道路の下に大型の重量運搬台車の通行が可能な場所におけるケースに適用します。手順としては、
 
 (1) 重量運搬台車と重量物を支えることのできる大型ジャッキを架け替える桁直下に搬入し、大型ジャッキにて主桁をうける。
 (2) 桁の端部2箇所をワイヤーソーにて切断し、端部を高架橋上にセットしたクレーンにて吊り上げ撤去・搬出を行う。
 (3) 搬入可能な大きさに分割されて新設桁を搬入し、架け替える桁の直上にて組立て、PC鋼材にて桁として一体化させる。
 (4) 既設の2本の桁を重ねて大型のジャッキにて同時にジャッキダウンして、既設桁の撤去と新設桁の架設を同時に行う。
 
 
 架け替えられた桁は大型重量運搬台車にてジャッキとともに搬出し、解体できるヤードまで運搬したのち解体を行います。これにより現地作業が30時間程度、交通量が少ない土曜の夜から月曜の早朝までの実質休日1日で桁の撤去・架け替え作業が可能となります。本工法は、コンクリート橋だけでなく鋼橋の架け替えにも適用可能です。
 
 また、上記以外にも状況に応じて以下のような提案を用意しています。
 
 
 (1) 既設桁を横で組んで縦引きをすることで桁切断と新設桁の搬入・組立を同時作業としてさらに時間の短縮をはかる。
 (2) 桁下に大型の重量運搬台車の通行が不可能な場合には、桁を吊り上げられる架設機械(ガーダーおよび桁吊り上げ装置)を使用する。
 (3) 既設桁の上を利用して新設桁を組み立て、横取りをすることによりボトルネックとなっている箇所の道路を拡幅する。
 
 
 ライフサイクルコストからも本工法による架け替えメリットは大きいと考えられることより今後は、『都市再生』に貢献できる本工法を積極的に営業展開していきます。
 
 

 (資料1)施工手順
 
 (資料2)イメージ図