リサイクル材を主成分とする
膨張性固化材を用いた液状化対策工法の開発

 
 
【平成14年1月16日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・葉山莞児)と不動建設(株)(社長・福田誠)はこの度共同で、地震時における新たな液状化対策として、リサイクル材を主成分とする膨張性固化材料を用いた工法を開発いたしました。
 
 
 湾岸部の埋立地域のような軟弱な砂地盤においては、大きな地震時には液状化が懸念されています。このことから、これまでゼネコン各社により様々な対策工法が開発、適用されてきましたが、更なる効率化を目指して両社では、平成12年度より共同研究開発を進めてきました。
 
 本工法は、無騒音、低振動で砂杭を地中に圧入することによって地盤を締固める静的締固め砂杭工法(SAVEコンポーザー工法)に、膨張性固化材料を従来の砂杭に代えて用いたものです。膨張性固化材料の特徴としては、以下のとおりです。
 
硬焼石灰と転炉スラグ(製鉄所から出るリサイクル材)を主成分とする
一定の配合条件下で地中の水とゆっくり反応して最終的に50〜80%程度の体積膨張を生じる
時間の経過とともに固化して強度を発現し、改良地盤の安定性を向上させる
 
 本工法では、機械的に締固めをしながら地中に打ち込んだ膨張性固化材料が、地下水との反応で体積膨張することで、周りの地盤を締固める効果が増大するため、地盤改良に必要な杭の本数を従来工法より約40%削減でき、打設に要する工期も約1/3短縮できます。コスト面では従来工法と同等です。
 
 
 今後両社では実証施工に向け、地盤締固めの更なる効率化やコストの低減に努めていきます。

静的締固め工法を利用した機械的締固め,化学的締固めおよび固化
改良本数を低減しながらも、従来と同等の地盤改良効果
膨張性固化材の主成分