都市部大規模立体交差化を斜張橋形式にて実現

〜現場工期180日で交通解放〜
−大規模交差点の立体交差化施工方法
「ダウニングブリッジ工法」を開発−
 
【平成14年8月27日】 大成建設株式会社
新日本製鐵株式会社


 大成建設株式会社(社長・葉山 莞児)と新日本製鐵株式会社(社長・千速 晃)は、都市部が抱える「渋滞交差点」の解消を目指した新しい施工法「ダウニングブリッジ工法」を共同開発しました。
 
 
 交通渋滞が慢性的に発生している都市部の大規模な交差点(4〜6車線同士の交差点)では通行車両・地域住民に支障をきたしています。しかし、『工事施工中においてさらなる渋滞を引き起こす』などの理由により「立体交差化」が進んでいないのが現状です。大成建設は先に立体交差急速施工法として「TQB(Taisei Quick Bridge)工法」を開発していますが、立体交差部の橋梁支間が40〜60mの中規模の橋梁を対象としているのに対して、本工法は斜張橋形式を採用することにより橋梁支間を100〜200mと大きくとることを可能としたものであり、大規模交差点での工事を可能としたのが大きな特徴です。現場施工期間が従来工法では2〜3年程度が一般的であったのに対して、本工法は橋長500mの大規模の橋梁を6ヶ月(180日)での車線切替・解放を可能としています。また、車線規制を行う箇所を交差点から大きく離れた場所に設定するなど工事中の渋滞発生を最小限にする配慮を行っております。

 なお、本工法には、交通解放後に斜張橋をそのまま残すタイプと主塔・ケーブルを一時的なものとして最終的には撤去してしまうタイプの2通りのバリエーションを準備しています。
 
 
 「ダウニングブリッジ工法」は、斜張橋形式を採用するとともに摺付け部を地下構造としているなど斬新なアイデアによる新しい工法です。本工法の特徴を以下に述べます。
 
(1) 斜張橋形式を採用することにより支間を大きく(100〜200m)とることができ、大規模交差点への適用が可能です。
(2) 支間を大きくとることにより交差点近傍の橋脚位置を交差点から離すことができ、工事中でも右折車線を確保可能で交差点付近の渋滞の発生要因を回避しています。
(3) 上部構造は、桁下空間の車両通行が確保できる高さでの張出し施工(一部ベント併用)を夜間行い、昼間は桁下空間の一部を解放することにより、従来工法より車線規制を少なくできます。
(4) 摺付け部に地中構造を採用し、桁を夜間に搬入・組立てます。昼間は覆工を行い、車両通行規制を解放することで、施工中の車線規制を最小限にすることが可能です。
(5) 摺付け部の接合は、上部桁を斜材にてダウニングするとともに、地中部で構築した桁をジャッキアップして短時間にて行います。
(6) 交通切り替え後、桁下空間を利用して橋脚を構築し、桁橋構造に変更することで主塔+斜材を撤去・転用も可能もなります。
(7) 上部構造に工場製作が可能、現場組立が容易かつ軽量な鋼製を採用することにより工事着手から交通解放までの現場施工を6ヶ月(180日)の超急速施工を実現しています。
 

 
 本工法は、大規模橋梁であるにもかかわらず急速施工により施工期間を短くすることが可能です。かつ施工中の交通渋滞の発生を極力解消することを可能としています。これにより周辺地域住民の施工中の環境悪化を最小限にすることができ、念願の渋滞解消の実現を可能なものとしています。また、撤去された架設材(主塔および斜材)は転用可能であり、『工事費の低減』および『省資源化』をも満足した画期的な工法です。また、交差点立体交差だけでなく線路数の多い鉄道横断部などへの適用など需要の多様化にも対応できる工法です。
 
 
 今後、道路利用者や住民からも望まれる『都市の再生』に貢献できる本工法を積極的に、営業展開していきます。
 
 

 
 ●資料1(ダイニングブリッジ1)
 
 ●資料2(ダイニングブリッジ2)