日本原子力研究所と大成建設が
ダイオキシン無害化技術の共同研究

 
【平成14年8月6日】 大成建設株式会社


 日本原子力研究所と大成建設は、ダイオキシンが残存しているごみ焼却施設解体において、作業エリアで生じる粉塵等を電子ビーム照射し、ダイオキシンを無害化する研究を共同で行うことに8月1日付けで合意し、平成14年度末の実用化を目指すこととなった。
 
  大気汚染防止法施行令の改正により、平成14年12月からごみ燃焼排煙中のダイオキシン濃度の排出規制が強化され、この規制を満足できない焼却施設は今後順次解体される。ごみ焼却の際に生じたダイオキシンは、煙道、集塵機等を中心に残存している可能性が高い。ごみ焼却施設解体作業ではこの残存ダイオキシンが粉塵等として、作業エリアに浮遊する可能性があるが、これを局所回収し電子ビームの照射で、無害化・低毒性化し、周辺環境と作業者の負荷を大幅に改善するものである。

 ダイオキシンの無害化・低毒性化技術は、日本原子力研究所が開発したごみ燃焼排煙中のダイオキシン分解・除去技術を応用する。その原理は、電子ビーム照射により、空気中の窒素、酸素、水から極めて反応性の高い活性酸素等を生成させ、これがダイオキシン類の塩素数の低減やベンゼン環構造を破壊することにより低毒性の分子物質に変えるものである。

なお、一メガ電子ボルト未満のエネルギーである電子ビームを使用するため、規制対象外で、安全性にも問題はない。