超高層RCマンションの居住空間を広げる

−「プレテンション方式による大成式PCaPC梁」の開発−
 
【平成14年4月4日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長:葉山 莞児)はこの度、RC超高層集合住宅において、広々とした空間を可能にする、プレテンション方式による大成式PCaPC梁を開発し、適用しました。
 
 
 近年、居住環境の向上を求めて、鉄筋コンクリート(RC)造による超高層集合住宅に期待が高まっていますが、当社は20年以上前からRC積層工法を開発し、時代とともに常に社会のニーズに対応できるよう研究開発を繰り返してきました。
 
 今般、その進化の過程の一つで、居住空間を広げるとともに設計の自由度を拡大することを目的に、プレテンション方式によるPCaPC梁を開発しました。
 
 従来、RC超高層集合住宅では、柱間隔が狭く、各住戸内に柱が現れるため、大スパンでの合理的な大梁の架構技術の開発が課題となっていました。当社は既にプレキャスト(PCa)化した梁部材に、PC鋼材によって圧縮力を導入する工法(ポストテンション方式)を保有していますが、この工法では、PC鋼材端部を金物によって定着させるため、定着金物やグラウト注入が必要となり、コストアップにつながっていました。
 
 そこで今般、従来工法の特徴を生かしながら、さらにプレテンション方式を採用することで定着金物やグラウト注入を要しない、より経済的で合理的な本工法を開発し、このほどライオンズタワー仙台広瀬新築工事に適用しました。なお、本工法の適用に際しては、シミュレーションによる解析に加えて、技術センターでの実大構造物による加力実験も行い、本工法が十分なる構造性能を満たしていることを検証しています。  
 
 
 今後は用途や規模に即した設計・施工の高度化を目標として、RC積層工法のさらなる進化を目指していきます。
 
 

 
【資料】298KB