150N/mm2級超高強度コンクリートを開発

―フリープラン、長寿命の超高層住宅―
 
【平成13年9月19日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・葉山莞児)は150N/mm2級超高強度コンクリートを開発しました。これによりRC造集合住宅や事務所ビルの更なる高層化、大スパン化を実現します。
 
 従来、RC造建物においてはコンクリート強度に上限があるため、柱間が狭い、柱が大きいなど、空間に制限がありました。また、建物の高さについても限界がありました。これについては当社では既に、100N/mm2コンクリートを開発し、150m級の超高層RC造集合住宅に適用しています。
 当社では、更なる高強度コンクリートの研究を進めてきましたが、今回、以下の結果を得、150N/mm2級超高強度コンクリートを開発しました。
 
(1) 材料・調合
セメント・スラグ石こう系混和材・シリカフュームを混合した結合材と石英系骨材を用い、水結合材比を低く設定し、構造体コンクリート強度として180N/mm2程度が得られる。
(2) 長期圧縮性能
超高層建物の設計において重要なコンクリートのクリープ性状を、150 N/mm2級コンクリートまで把握した。
(3) 耐震性能
150 N/mm2級コンクリートと高強度鉄筋を使用した柱は、弾性域が極めて大きく、大地震時において損傷がない。
(4) 耐火性能
ポリプロピレン繊維を適切に混入することで、4時間を越える火災時の荷重支持能力が得られる。
(5) 品質管理
コンクリートの単位水量を計測することで、超高強度コンクリートの安定した品質のコンクリートが提供できる。
 
 150N/mm2コンクリートの開発により、剛性が高く、強風時や地震時における揺れが少なく経済性に優れた超高層RC造建物の建設が、高さ200m〜300mの範囲まで大幅に拡大することが出来ます。
 これにより、大スパン化によるフリープランの実現、高耐久による長寿命、優れた耐火性能などの多くの利点を活かしたRC造集合住宅や事務所ビルを実現します。
 
 今後、本コンクリートを使用する超高層RC造建物を積極的に提案していきます。
 

 

 

(1) 材料・調合

材齢と圧縮強度
 
 

結合材(3成分セメント)
  
 
 
フレッシュコンクリート
 
 
(2) 長期圧縮性能

クリープ試験
 
 

試験結果
 
 
 
(3) 耐震性能

実験状況

 
 

R=1/200 Q/BD=9.7kN/mm2
 
 
 
(4) 耐火性能

ポリプロピレン繊維
 
 
 
耐火試験結果
 
 
 
(5) 品質管理