電子機器の誤作動、混信を防止

―「オフィスの簡易電磁シールド化技術」を開発―
 
【平成13年11月8日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・葉山莞児)は、一般のオフィスを簡易に電磁シールド化する技術を開発し、この度渋谷区の神泉プレイス(RC造、地上9階・地下1階、延床面積4,054m2)の1フロアを電磁シールド化しました。
 
   
 近年、オフィスにおけるコンピュータの普及や無線技術の多様化により、外来電磁波によるコンピュータの誤作動や無線情報の漏洩が危惧されております。この問題に対する建築側からの対応策として、オフィスビルの電磁シールド化があり、各方面から関心が持たれています。
 
 当社では長年、電磁環境を制御する観点から研究開発を実施してきました。当社独自の電磁環境実験室を活用して、各種電磁シールド材料のシールド性能の定量化および電磁シールド工法の開発を実施するとともに、設計の仕様書作成や電磁環境予測シミュレーションシステムの開発などを行っております。
 
 今回、これら開発した技術を一般のオフィスビルである神泉プレイスに適用し、シールド性能・工法・施工管理方法などを実証・確認しました。このビルでは、違法無線、FM放送、テレビ放送、携帯電話、PHS、コンピュータのクロック、無線LAN周波数をカバーする30MHz〜3GHzの周波数範囲において電磁波の減衰レベル20dBを実現しました。この結果、違法無線の電磁波強度がコンピュータ設置環境基準の1/10以下になり、誤作動が生じない状態となっています。また、当ビルでは、既存の建築部材を電磁シールド材料として積極的に利用することで、従来の電磁シールド工事に比べて工事費を約40%削減できました。
 
 今後は更にコストや工期の縮減を図り、本技術を情報化ビルやデータセンター等についても広く適用していきます。
 
 
 

電磁シールド工事概要