現場での自動化施工による
下水道シールド管渠の内面被覆を実現

―自動ライニングシステム「ポリウレアNNT工法」を開発―
 
【平成13年11月1日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・葉山莞児)は、日本鋼管工事(株)(社長・石橋勇之)、日本ペイント(株)(社長・藤嶋輝義)と共同で、下水道シールド管渠の内面被覆を自動吹付けライニングできる「ポリウレアNNT工法」を開発しました。
 
   
 下水道シールド管渠には、二次覆工にあたり主にコンクリートが用いられてきましたが、硫化水素に起因するコンクリートの腐食に対する防食機能が危惧されていました。このためセグメント内面に薄肉の防食ライニングを施す工法が望まれていました。
 
 今回、水処理施設の防食・防水に使用されていたポリウレア樹脂に着目し、この樹脂を自動でセグメント内面に均一かつセグメントと一体成形被覆する自動ライニングシステム「ポリウレアNNT工法」を開発しました。
 
 本工法の特徴は、以下のとおりです。
(1) 高弾塑性でコンクリートのクラックにも追従(約5mm)
(2) 速硬化(5〜10秒)で工期が短縮
(3) 腐食物質の遮断性に優れ、防食・防水に威力を発揮
(4) 高湿度環境下や低温環境下でも施工可能
(5) ライニング面の平滑度が高いため流下能力が向上
   
 本工法のメリットは、
(1) 管渠の長寿命化が図られること
(2) ライニング厚さが3mmと薄肉のためトンネル外径の縮小が可能
(3) 自動化により吹付けスピードが約2〜3倍にアップすることから二次覆工の工期が短縮(約50%)
(4) 従来のコンクリート二次覆工に比べて、コストが縮減(5〜10%)
   
 これまでに、セグメントとの一体性、変形性、水密性、耐薬品性、耐磨耗性、耐衝撃性などについての実験等を行い、その有効性について確認しております。
 
 
 今後は本工法を、新設シールド管渠に積極的に適用していくために、改築・修繕工事については勿論、自由断面についても適用できるよう開発を進めていきます。また、セグメントの外側にポリエチレン製防水シートを巻きつける「ラッピング工法」との併用により、大深度地下への適用を目指します。