橋梁のトータルコスト評価に威力を発揮

−「橋梁ライフサイクルコスト評価システム」を開発−
 
【平成13年3月28日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は、(株)篠塚研究所(社長・篠塚正宣)と共同で、橋梁の維持管理費用低減に威力を発揮する「橋梁ライフサイクルコスト評価システム」を開発しました。
 
 
 1960年代の高度経済成長期に建設された土木構造物は、築後30〜40年を経ておりリニューアルの時期にきているものが多くあります。従来の維持管理方法は、定期的に補修工事を行うか、その時点の劣化状況に応じて補修するというものでした。そのために、「いつ、どのように補修することがコストを最小にできるか」という点で課題がありました。
 本システムの第一の特徴は、鉄筋コンクリートの経年劣化に伴う劣化予測解析手法を取り入れたことです。この解析には劣化した鉄筋コンクリートの実データに基づく当社独自の研究成果が適用されており、また目視劣化調査結果や詳細劣化調査結果を取り込むことができるため補修の有無による劣化予測が高い精度で可能です。次に、鉄筋コンクリート橋梁の「経年劣化リスク」と「地震リスク」の2つのリスクを考慮した総合的なライフサイクルコスト(LCC)評価ができるということです。経年劣化や地震で損傷を受ける可能性を費用に算定し、ライフサイクルコストに加算して評価します。
 本システムは既設及び新設の鉄筋コンクリート橋梁の両方に適用でき、ライフサイクルコスト評価の結果から、最適な維持管理対策を「どの」工法で「いつ」実施すべきかの情報を提供し、その費用の低減に貢献します。
 
 本システムは、昨年開発した「桟橋編」に続く第二弾で、LCC評価システムを今後はトンネル編、上下水道編、地下鉄編へと適用範囲を拡げていきます。
 
 経年劣化リスクと地震リスクを考慮した
「橋梁のLCC評価システム」

 
 
「橋梁のLCC評価システム」のフロー