避難安全性能を迅速に検証

−CADデータとリンクした「自動避難安全検証ソフト」を開発−
 
【平成13年3月21日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は、建築基準法改正による避難安全性能を迅速に検証するCADデータとリンクした「自動避難安全検証ソフト」を開発しました。
 
 
 昨年の建築基準法改正により、適切な仕様を設計者が自由に選択できる「性能設計」が普及しつつあります。建物の避難安全性能を確認することで、排煙設備の削除、歩行距離の緩和、避難階段の削除等が可能になり、コストダウンや設計の自由度を高めることができるようになりました。これを受けて、各社が「性能設計」に取り組んでいますが、避難安全性能の検証が難解であるために多くの時間と労力を要し、更には設計図からの数値の読み取りや入力ミスなど人の曖昧な判断が伴う等の数多くの課題があります。
 
 今回開発したソフトは避難安全検証法(ルートB)に対応しており、検証に必要な数値、例えば人の移動し易さを表す「流動係数」に係わる変数設定等を自動的に行えるだけでなく、CAD上から部屋の面積、避難距離、扉の幅などを自動的に計測し、避難安全性能を満たしているかどうかを判定します。結果については、「OK」「NG」のサインが画面上部屋ごとに表示されます。設計変更の際も設定数値が画面上のCADで容易に変更でき、その変更内容が煩雑な作業無しで自動的に設定されます。このソフトを利用することで、基本設計段階から性能規定に配慮した防火設計が飛躍的に容易になり、課題となっていた避難安全性能の検証作業の大幅な効率化や排煙設備の削除といった防火設備の合理的な設計が可能となりました。また、評価結果を図面上で確認できるため、検証結果を容易に設計へフィードバックし、合理的なプラン変更が可能です。
 
 
 当社ではすでに本ソフトを適用して、性能規定に配慮した設計を実現させており、今後はさらに適用範囲を拡げるとともに、ソフトの外販やASP事業をはじめとするフィービジネスについても積極的に展開していく予定です。