最小コストの部材断面、使用材料を素早く選定

−「最適断面設定システム」を開発−
 
【平成13年1月11日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)はこの度、構造計画段階において建物の規模と要求性能を指定することで、最も経済的な部材断面及び使用材料を素早く選定する「最適断面設定システム」を開発し、運用を開始しました。

 従来、部材断面と使用材料の選定は、設計者が数多くの組合せの中から繰り返し時間と労力を費やして検討していました。それでも設計者によって個人差があり、同一条件の建物であっても組合せや部材断面の大きさなどでは、異なることがありました。また、コスト面でも微妙にばらつきがありました。
 本システムは、構造性能を満足する主架構の部材断面を選定するとともに、コスト計算を同時に行い、このフローを最小コストとなるまで自動的に繰返し計算します。設計者が各自のパソコンに建物の規模(建物用途、階数、階高、スパン)と構造設計の要求性能(耐震性能と架構形式)を入力すると数分で、市場の材料単価を反映した最小コストを示す部材断面と使用材料・強度を選定します。鉄筋コンクリート造と鉄骨造の2タイプの構造種別に適用可能です。イントラネットで関係部門と接続しており、設計管理部門では結果の蓄積、積算部門では市場単価のメンテナンスを行っています。
 本システムの導入によって、断面が十分に絞り込まれているため、実施設計時間を短縮し設計コストを抑えることができます。また、設計者それぞれの個人差に関わり無く、客観的に効率よく最適な部材断面や使用材料の選定が可能になりました。
 
 本システムは既に本支店において運用を開始しており、その有効性を確認しております。今後は当社保有の構工法を含めるなど、適用範囲の拡大を計っていきます。