大成建設の最適設計シリーズ

−「最適外壁計画システム」「空調方式最適化検討システム」を開発−
 
【平成13年2月21日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)はこの度、設計段階において経済性の高い環境負荷削減に有効な外壁計画を検討・提案する「最適外壁計画システム」と経済的な空調システムとエネルギー料金の契約種別を検討・提案する「空調方式最適化検討システム」を開発し、運用を開始しました。
 当社では、設計段階において建物の基本構成を多数のパターンについて検討し、コスト的な観点から最も適した計画案を短時間で見出す高度なシミュレーションシステム「最適設計シリーズ」を進めております。これにより、多くの労力と時間を省くとともに、設計者による個人差のない設計を可能にしました。
 
(1)最適外壁計画システム
 外壁の仕上げ方法、材料の選定、窓面積といった建築外壁の計画は、建物の熱的特性に大きな影響を与え、建築コストのみならず設備システムコスト・ランニングコスト、省エネルギー性能に大きな影響を与えます。本システムでは、設計者がパソコンに建物データ(延面積、階数、平面の縦横比など)や建築外壁条件(建物方位、外壁材、断熱仕様、窓面積など)、その他空調方式などを入力することで、外壁計画に連動して変化する冷暖房負荷、空調設備イニシャルコスト、建築外壁イニシャルコスト、ランニングコスト、投資回収年数等を最新の市場コストに基づいて算出し、計画可能な多数の外壁パターンについて高速かつ高精度で試算・比較検討を行います。その中から「外壁仕上げは吹付けタイル、窓ガラスは反射ガラスを使用、水平庇0.5m」などといったコストと省エネルギー性能の両面で合理的かつ最適となる経済性の高い環境負荷削減に有効な外壁計画を提示します。
 
(2)空調方式最適化検討システム 
 空調方式の検討においては、個別熱源方式と中央熱源方式との比較、さらに氷蓄熱、空冷ヒートポンプチラ―、ガスエンジンヒートポンプ等、多様なシステムの比較まで及びます。また、エネルギー料金メニューも多様化が進んでおり、建物全体の最適な契約種別まで含めたランニングコストの検討が必要となってきました。本システムでは、設計者がパソコンに建物用途、延床面積、地域情報などを入力することで、熱源、空調方式、料金契約種別などの多数の組合せについてイニシャル、ランニングコストを算出し、最適なコストミニマムのプランを提案します。また、提案、計画時のプレゼンテーション資料作成作業を大幅に効率化し設計コストを抑えることができます。
 
 これらのシステムは既に本支店において運用を開始しており、その有効性を確認しております。今後は更に「最適設計シリーズ」について適用範囲の拡大を計っていきます。