盛土転圧の管理業務を大幅に省力化

―建設CALSに対応した「盛土転圧情報化施工管理システム」を開発―
 
【平成13年12月5日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長:葉山莞児)は、施工情報の効率的な利用を図るため、GPSによる盛土の転圧管理データを、携帯電話により事務所でオンライン自動処理し、建設CALSに対応した施工情報の電子ファイル化を行う情報化施工管理システムを開発しました。
 
   
 従来、盛土の転圧管理を行う場合、社員が作業開始と終了時のたびに、重機のコンピュータを管理操作する必要がある上、現場と事務所が遠距離にある場合においては、重機で記録した作業情報を、記録媒体を介して人手により移し換えを行うほか、実施結果の出力も日常的な盛土の転圧作業ごとに行っていました。しかしこのように、管理作業に費やす社員の人手と時間がかなり多くかかるといった課題がありました。
 
 今回開発したシステムは、転圧作業の開始時に重機の走行軌跡情報の記録を、終了時には記録終了を自動的に行うとともに、携帯電話を介して施工情報を事務所へ自動送信します。重機から送信された施工情報は事務所で自動受信し、管理画面上に実施した作業エリアの転圧回数状況が色分け表示されます。また、25cmメッシュ単位の管理ファイル内容が自動更新されます。さらに、転圧回数と施工層厚の実施結果は、施工済の任意箇所の標高平面図および断面図にて出力され、転圧回数と施工層厚に関し、いずれも規定値内・外の2通りに色分けして表示されます。
 
 本システムの特徴は以下のとおりです。
(1) 本システムでの操作は、管理する盛土材料の種類をシステム上で選定するだけでよく、操作が簡易である。
(2) 現場と事務所が遠距離にあっても、複数盛土の施工状況がリアルタイムに事務所で遠隔管理ができ、管理の安全性向上と迅速化が図れる。
(3) 現場社員によるシステム操作の作業はほとんど必要ないため、管理業務の大幅な省力化が図れる。
(4) 施工した転圧回数と施工層厚の実施状況は、規定値内・外の2通りに色分け表示され、指定範囲における全体の情報を包括的に画面表示や図面出力にて確認できるため、品質管理の高度化が図れる。
 
 
 本システムは既に、静岡空港造成工事(滑走路2500m、切土量2700万m3)に導入しており、現場管理業務の大幅な省力化が確認されています。
 
 
 今後は、本システムの遠隔自動管理の利点を生かして、造成工事への導入機会を広げていきます。