架橋下等での杭施工に威力を発揮

―「ストランド場所打杭工法」を開発―

 
【平成12年9月4日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は東日本旅客鉄道(株)(社長・大塚陸毅)と共同で、道路下や鉄道高架橋下のように上部空間の制約を受ける状況での場所打杭(現場で地中に穴をあけ、鉄筋を入れてからコンクリートを流してつくる杭)の施工を効率的に行なう「ストランド場所打杭工法」を開発しました。本工法は、継ぎ手(ジョイント)のないストランドを用いて鉄筋の建て込みを行なうもので、約20%の工程短縮と約10%のコストダウンが可能です。すでに秋葉原駅改修工事において施工の効率性を検証しております。   

  
 従来、上部空間の制約を受ける状況での工事では、鉄筋自体が硬く曲げることができないため、短い鉄筋を何本も継ぐことで場所打杭を施工していましたが、杭が長くなると継ぎ手個所が多くなり、施工効率が低下することから施工法の改善が望まれていました。

 本工法では、ロール状に巻きつけたストランドを順次鉄筋建て込み装置に引き込み、鉄筋カゴを連続形成させながら所定の位置に沈設していきます。建て込み装置は水平移動と高さ調整機能を有しており、狭い場所での施工に適しています。また、鉄筋の建て込みと鉄筋カゴの保持を確実に行なえるため、安全性にも優れています。

 ストランドは、素線を7本より合わせたものを1〜3本束ねて主鉄筋として用いるものであり、しなやかさと伸直性を有しています。材料の強度としては、引張強度1,100N/mm2以上、降伏強度900N/mm2以上を有しており、耐震性にも優れ、高強度場所打ち杭への適用も可能です。

 今後は工期短縮・コスト縮減・安全性に優れた本工法を一般の場所打杭工法としても用途を広げていく方針です。



ストランド場所打杭の施工概念


ストランド場所打杭の施工概念