太陽エネルギーを利用した省エネ24時間連続換気

―循環型換気システム「ソーラータルカス」を開発―

 
【平成12年11月15日】 大成建設株式会社


 大成建設株式会社(社長・平島 治)はこの度、太陽エネルギーを利用して従来比56%の省エネルギーを実現した循環型換気システム「ソーラータルカス」を開発しました。本システムを木質系住宅「空間王」に標準装備として搭載していきます。   

  
 高気密、高断熱化がすすむなか、シックハウス対策をはじめ室内環境の維持には「換気」が重要な要素となってきました。従来のシステムでは電気代が気になるという心理が働き、24時間連続換気の普及がすすまない大きな要因となっています。

 当社では、太陽光発電と一般電力をミックスして直流化するパワーコンディショナーを開発しました。これにより従来CO2センサーにより制御される循環型換気システムを小型太陽光発電装置で稼動できるよう改良しました。その結果、従来比56%の省エネルギーを実現しました。これには直流モーターが一般の交流モーターに比べて同出力では消費電力が60%程度になることも寄与しています。また国内初のDC140V大容量直流モーターファンを2種類(給気・循環用ファン、排気中間ダクトファン)設置することで、給気・排気についてより細かい制御が可能になりました。小型太陽光発電装置設置には外観を意識して、ソーラー手摺としてデザイン開発しております。

 本システムでは、国内で初めて喘息などの原因とされる窒素酸化物(NOx)を除去する高性能フィルターを採用しております。また緑茶の成分を使用したカテキンフィルターによりウィルスや花粉といった空気の汚れについても急速に清浄化して再び循環させるため、室内環境をクリーンに保ちます。24時間連続運転のため、スイッチのON・OFFを気にする必要がありません。


 今後は、鉄筋コンクリート住宅「パルコン」についても本システムの装備を図っていきます。
 
 


ソーラータルカスの仕組み

ソーラータルカスは5つの系統から成り立っています。
(1)緑の給気系:外気(中運転で毎時100m3) と循環(中運転で毎時150m3)をミックス。
(2)茶の排気系:外気と同じ分を水まわりから排気。
(3)青の循環系:室内空気をフィルターで綺麗にして戻します。
(4)橙の電力系:昼間は太陽エネルギーを変換、不足の時は一般電力から補充。
(5)紫の制御系:CO2センサーで空気の汚れを検知、ファンを制御します。
 
ソーラータルカス電力・制御系の仕組み

パワーコンディショナー(ハイブリッドタイプ)で太陽電池の発電する直流電流と家庭用交流電流をミックス、直流140ボルトにして、給気・循環用ファンと排気用ファンに電力を供給します。
同時に、 CO2スイッチでCO2濃度を感知し、それぞれのファンを制御しています。直流モーターは制御性に優れていますので、今回CO2スイッチを改良、3段階制御としました。
 
一見、無骨な太陽電池をデザイン化

太陽電池は約1m2 使用、規格品であれば1枚分です。
取付け場所は通常、屋根面、外壁面が考えられますが、バルコニータイプを標準仕様として、デザインしました。

この外観は空間王・ハーモワイズシリーズに適用したものです。