明治建築の精華

増田彰久写真展 「建築譜―コンドル先生と四人の弟子―」
 
【平成12年3月1日】 大成建設株式会社


 当社は、来たる3月22日(水)〜30日(木)まで朝日生命ギャラリー(新宿区西新宿1-25-1新宿センタービル51階)にて、増田彰久写真展「建築譜―コンドル先生と四人の弟子―」を開催します。
 当社は、日本の近代化に建設業が果たしてきた社会的な意義や文化的な価値をひとつずつ掘り起こして記録し、一般の人々に伝えていくことを目的とした活動に取り組んでいます。その一環として、昨年秋、映画「明治建築をつくった人びと」を制作し、上映会を開催してきました。この度は、同テーマによる写真展を企画しました。

 大成建設OBでもある建築写真家 増田彰久氏は、ライフワークとして約30年にわたり建築写真を撮り続け、なかでも「西洋館」の写真で広く知られています。本展では建築家ジョサイア・コンドルと、その教えを受け日本初の建築家となった4人の弟子たちの作品を、氏が今まで撮りためた膨大な写真の中から厳選し、取り壊された物も含め、カラー、モノクロあわせて90数点をご紹介します。
 なお、映画「明治建築をつくった人びと」も増田氏がプロデューサーとして参画したものです。

 明治のはじめ、日本は近代国家としての誕生を内外に誇示するために、本格的な西洋館で国家を飾る必要がありました。その使命を担って明治10年に来日したのが若手イギリス人建築家のジョサイア・コンドルです。工部大学校(東大工学部の前身)でコンドル先生の教えを最初に受けた生徒たちが、辰野金吾、曾禰達蔵、片山東熊、佐立七次郎。この四人が、のちに日本の建築と全く伝統の異なる西洋建築に取組み、自力のデザインで新国家を飾り、我が国の近代建築の礎を築きました。
 彼らの輝かしい業績を代表する作品の数々を、映画とはまた違った趣を持つ増田氏の写真でご堪能ください。



※主な展示作品
 現存するもの: 『旧赤坂離宮(現迎賓館)』『日本銀行本店』 『旧小笠原伯爵邸 (現東京都中央児童相談所)』『旧帝国京都博物館(現国立京都博物館)』『仁風閣』他
 現存しないもの: 『日本銀行福島支店』『三菱一号館』『霊南坂教会』他

[問い合わせ先]
大成建設株式会社 広報部企画制作室 TEL.03-5381-5009(ダイヤルイン)



増田彰久写真展 「建築譜―コンドル先生と四人の弟子―」
会 期: 平成12年3月22日(水)〜30日(木)午前10時〜午後6時
会 場: 朝日生命ギャラリー(新宿センタービル51階)Tel 03-3344-9582
主 催: 大成建設株式会社
入場料: 無 料




○作者略歴
増田彰久(ますだ あきひさ)
 1939年  東京生まれ。
 1958年  兵庫県立芦屋高等学校卒業
 1961年  日本大学芸術学部写真学科卒業
 1999年  大成建設退社。
 増田彰久写真事務所設立、現在に至る。
日本写真家協会会員、日本写真協会会員、日本旅行作家協会会員、新写真派協会会員



○受  賞
 1983年  第33回日本写真協会年度賞
 1985年  第9回伊奈信男賞
 1996年  伊奈信男特別賞



○著  書
 写真集『明治の西洋館』(毎日新聞社)
 『フランク・ロイド・ライトの世界』(技報堂出版)
 『日本の建築[明治大正昭和]』全10巻(三省堂)
 『アール・デコの館』(三省堂)
 『西洋館再見』(岩波書店)
 『建築探偵東奔西走』(朝日新聞社)
 『英国貴族の館』THE COUNTLY HOUSE(講談社)
 『伊藤忠太動物園』(筑摩書房)
 『信州の西洋館』(信州毎日新聞社)
 『英国貴族の邸宅』(小学館)



表慶館 玄関ホール天井
東京都 明治41年竣工 設計=片山東熊

 


旧松本健次郎邸(現西日本工業倶楽部)
食堂の飾り棚
福岡県北九州市 明治44年竣工 設計=辰野金吾

 


旧小笠原伯爵邸(現東京都中央児童相談所)談話室 外壁
東京都 昭和2年竣工 設計=曾禰達蔵