土木構造物の劣化をパソコンで診断

リスクマネージメントによる「リニューアル最適化システム」を開発
 
【平成12年4月5日】 大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は、土木構造物のライフサイクルコストを考えた効率的な維持管理・補修プランを提案する「リニューアル最適化システム」を開発しました。

 1960年代の高度経済成長期に建設された土木構造物は、築後30〜40年を経ておりリニューアルの時期にきているものが多くあります。従来の維持管理方法は、定期的に補修工事を行うか、その時点の劣化状況に応じて補修するというものでした。そのために、「いつ、どのように補修することがコストを最小にできるか」という点で課題がありました。
 今回開発したシステムは、当社が永年にわたり篠塚研究所(所長:篠塚正宣、東京都新宿区)と共同研究してきた地震リスクマネージメント(SRM:Seismic Risk  Manegement)の技術をベースにリニューアル分野へ応用したものです。このリスクマネージメント技術を取り入れた手法が本システムの特長で、中長期にわたる維持管理・補修プランの提案が可能となりました。具体的には、劣化に影響を及ぼす要因データ、目視調査データ、補修に関するデータ、費用に関するデータを入力し、現状の劣化状態の把握および将来の劣化状態の予測を行います。次に被害レベルに対して被害発生確率を算定し、被害が発生した場合に生じる損失費用からリスクの算定を行います。そして構造物を補修した場合と補修しないで継続して使用した場合について、今後供用する期間におけるトータルコストを算定し、最適な維持管理・補修プランを提案いたします。
 今回は、開発の第一弾として適用対象を市場からのニーズが高い「桟橋」としておりますが、今後は橋梁編、トンネル編、上下水道編への拡張を予定しております。