ハーフPCa版によるトンネル特殊区間対応新工法を開発

―営業線トンネル、急曲線・断面漸変区間におけるトンネル覆工に威力発揮―
 
【平成11年3月24日】大成建設株式会社
タカムラ建設株式会社
株式会社ナルックス


 大成建設(株)(社長:平島 治)は、タカムラ建設(株)(社長:高村朝彦、 本社:山梨県南都留郡)、(株)ナルックス(社長・生川浩平、本社:三重県三 重郡)の2社と共同で、トンネル内壁の覆工工事でハーフPCa版(商品名:オ ムニア板)を用いることによっ、セントル(移動式型枠台車)等が不用になり、 高速施工が可能となる新工法を共同開発し、阪神高速道路公団発注の高取山トン ネル工事で実用化しました。

 本工法は、三角形に組み合わせたトラス筋(骨組み)を主筋の一部として使用 する工場製作のハーフPCa版(鉄筋コンクリート板)を、型枠として利用する とともに、そのまま構造部材として使用することによってトンネルの覆工コンク リート工事を効率的に施工する方法です。
 従来の工法は、鋼製の型枠と骨組みからなるセントル(移動式型枠台車)を組 み立ててコンクリートを打設しているため、セントルが内空スペースを占有し、 営業線トンネル内の施工には支障がありました。また、急曲線区間や断面漸変区 間など、トンネル内部の形状が特殊な区間については型枠が特別な仕様のものと なり標準区間に比べて工期も長く、コスト面で割高になるという課題がありまし た。
 当工法の特徴として以下の点が挙げられます。
  1. ハーフPCa版は、背面側に設置されるガイド支保工に専用の治具を用いて固 定され、その背面にコンクリートを打設するため、内側に支保部材が不要となり、 内空断面が開放されることにより既設の営業線トンネルのリニューアルに有効で す。
  2. 小断面の導水路トンネル等のリニューアルにも適用が可能です。
  3. CADを利用して、容易に特殊形状のパネルを製造できるため、急曲線、断面 漸変区間といった特殊区間に対応が可能です。
  4. 工場製作のため、内装材(タイル等)を一体とした高品質なハーフPCa版に よる施工が可能です。
  5. 専用に開発したパネルエレクター(取り付け機械)により施工の効率化が図れま す。
  6. トンネル覆工の施工の合理化、省力化により、10%〜30%の工期短縮が図れます
  7. 施工コストが10%〜30%削減できます。
 本工法は、営業線トンネル覆工・導水路トンネルのリニューアル等に大変有効な ため、今後各方面に積極的に提案していきます。