授業中の校舎を免震レトロフィット

〜 日本大学理工学部船橋校舎で「中間階免震構法」着工 〜
 
【平成11年3月23日】大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は、このたび 「日本大学理工学部船橋校舎3号館」 において、校舎を授業や研究に使いながらの免震レトロフィット工事に着手しました。建物を平常通り使用しながらの耐震改修は現在施工中の豊島区庁舎に続くもので、免震レトロフィットは、当社では4件目の実施例となります。
 

 既存建物の耐震補強においては、 "建物を使いながらの改修" というニーズにいかに応えるかが重要なポイントとなります。免震レトロフィットは、既存建物の基礎下または中間階に免震装置を設置し、外観、内装及び設備を損なうことなく耐震性を飛躍的に向上させる手法で、建物の一部のみでの工事ですむため、建物を使用しながらの耐震改修法として注目を集めています。
 今回の工事計画では基礎免震に比較して短工期で低コストの 「中間階免震構法」 を適用します。当社はすでに1997年、当社湯河原研修クラブにおいて16階建て建物の8階部分で免震化する世界初の 「中間階免震レトロフィット工事」 を、 「中間階免震対応外壁」 及び 「中間階免震対応エレベーター」 などとともに実用化しており、今回の工事もこうした実績を生かしたものとなります。
 

 同校舎は昭和40年の竣工で、航空宇宙工学科の教室及び研究室があり、最大約340名の学生が利用しています。実際に授業を継続しながら校舎地下1階の柱を切断し免震装置を設置します。計画では、当社の高性能免震構法 「ハイブリッドTASS構法」 をベースにしており、高減衰積層ゴム支承5台と天然ゴム系積層ゴム支承5台に弾性すべり支承10台を組み合わせて設置することにより、大地震時に上部の建物に伝わる揺れの強さ(せん断力)を1/5程度までに低減します。
 免震レトロフィットにおいては、技術の適用とともに施工計画及びその適正な実施が重要となります。当社では今までの実績を踏まえ、今後も病院、歴史的建造物その他あらゆる顧客の"建物を使いながら耐震改修"のニーズに積極的に応えていきたいと考えています。
 



〔参考〕
工事概要
 工事名称  日本大学理工学部船橋校舎3号館免震補強工事    
 所在地   千葉県船橋市習志野台7−24−1
 主要構造  鉄筋コンクリート造
 階  数  地下1階、地上4階、塔屋1階
 建築面積  597.0m2
 延床面積  3,060.9m2
 工  期  1999年2月15日〜8月31日