設計時に完成後の室内環境が確められる

―国内初、「仮想住環境シミュレーションシステム」を開発―
 
【平成11年6月14日】大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長:平島 治)は、これから建てる住居の室内環境がコンピュータ上でバーチャルに確認できる 「仮想住環境シミュレーションシステム」 を国内で初めて開発しました。これにより、室内の温度や湿度、換気状態、明るさなどが設計の時点で予測できるため、窓の大きさや建材の材質、エアコンの位置などが室内環境に与える影響を考えながら計画できます。また、家の中をあたかも歩いているかのような仮想体験もできるため、よりオーナーのニーズに合った家づくりが可能になりました。

 住宅は人生の中で最も高い買い物と言われていますが、車や家具、服などと違い、完成するまで実際に見たり、試しに使ったりすることはできません。現在は、住宅展示場やショールームへ足を運んでもらい、建物全体の雰囲気や、材料、部品、パーツなどを見たり触ったりして詳細な仕様を決めているのが実状です。

 これまで、コンピュータを使って壁や床の色、間取りなどを決めることは行っていましたが、今回開発した 「仮想住環境シミュレーションシステム」 は、居住環境をビジュアル化できる点に大きな特長があります。

 住宅を建てる際には、家の中が暑い ・ 寒いといった温熱環境、太陽の光はどこまで入るのかといった光環境、窓を開けても周りの音がうるさくないかという音環境、さらに換気と空気の質 (花粉、におい、よごれなど) の関係など、さまざまな居住環境を事前に検討する必要があります。室内が季節や時間帯、周辺環境、窓の位置や大きさ、冷房や照明の種類などによって大きく影響を受けるためです。

 このシステムでは、設計段階でこれらの分布状況を計算してコンピュータに入力することで、温熱と光は色で、換気は矢印で、音はスピーカーでわかりやすく表示できます。また、隣りの家の位置、道路の近さ、交通状況、目の前のビルなど、住宅の周辺まで考慮したシミュレーションも可能です。

 本システムは、ショールームに設置し、販売促進のツールとして活用していきたいと考えています。なお、一部は6月16日(水)から18日(金)まで、東京ビッグサイト (東京都江東区有明) で開催される 「IVR'99産業用バーチャルリアリティ展」 に出展します。